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ロシアのラブロフ外相は10日、アメリカのポンペイ国務長官と電話で会談し、アメリカが発表した新たな制裁措置に反発しました。一方で対話を維持することでは合意し、アメリカとの関係改善に向けた道筋を探っていきたい考えです。


電話会談でラブロフ外相は、イギリスで起きたロシアの元スパイの暗殺未遂事件を受けて、一部の工業製品をロシアに輸出するのを禁止するアメリカの新たな制裁措置は「断固として拒否する」と反発したということです。


一方でラブロフ外相は、シリア情勢をはじめさまざまな課題についても協議し、今後も双方の利益にかなうすべての問題について対話を維持することで合意しました。


ロシアとしては新たな制裁などの動きを批判しつつも、先月、トランプ大統領プーチン大統領が行った首脳会談を踏まえ、アメリカとの関係改善に向けた道筋を探っていきたい考えです。


またアメリ国務省によりますと、ポンペイオ長官は会談で関係改善を目指すアメリカの立場を改めて強調し、新たな制裁措置やシリア情勢についても協議を行ったとしています。


ことし3月、イギリスでおきたロシアの元スパイの暗殺未遂事件を受けてアメリカ政府は8日、一部の工業製品のロシアへの輸出を禁止する新たな制裁措置を取ることを明らかにしました。


これに対して10日、ロシアのメドベージェフ首相は「この先、ロシアの銀行業務や通貨の利用を禁止するといった制裁措置がさらに加えられたら、それは経済戦争の宣言と呼べるものになるだろう」として、アメリカを強くけん制しました。


そのうえで「われわれは経済や政治などあらゆる手段を使って対抗しなくてはならない」と述べました。


アメリカ政府がロシアに対する制裁強化を発表したあと、ロシアでは通貨ルーブルが下落し、10日には一時、2年ぶりとなる安値をつけています。