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 鳩山元総理大臣:「安倍首相は、常に東アジアの安全保障状況はますます厳しさを増すばかりとのうたい文句で、日米同盟の強化や自衛隊の配備の増強を図っている」
 11日、北京で開かれた国際シンポジウムに出席した鳩山元総理は尖閣諸島について、日中間では事実上棚上げされてきたと指摘し、「歴史に照らして今一度、棚上げすべき」と話しました。中国が進める一帯一路構想については「習近平主席は、目的は平和をもたらすことだと述べた」として、日本は大いに協力すべきと強調しました。さらに、安倍総理の対北朝鮮政策についても、「対話の時代は終わったなどと述べ、世界から失笑を買った」と批判しました。


どの経済指標を見ても、日本経済の弱さが目立ちます。国内消費は冷え込んでおり、景気をひっぱるエンジンは「輸出」だけ。これでは安定するはずがありません。

その原因が日本の人口減少、市場の縮小予想と、労働分配率(企業が生み出した付加価値全体のうち、どれだけ労働者に還元されているかを示す割合)の低下です。


そして、国内市場が個人消費を中心に弱く、企業としても国内市場に期待できないことから、海外市場に頼らざるを得なくなり、設備投資も国内は慎重で海外にシフトする傾向が見られます。


このため、経常利益に対する設備投資の割合も、このところ低下傾向にあり、国内需要は総じて弱くなり、ますます輸出に頼らざるを得ない構図になります。

ところが、米国にトランプ大統領が登場し、対米貿易黒字の大きな中国、日本、ドイツ、メキシコなどを目の敵にして、貿易戦争を仕掛けようとしています。


日本はEUとの間で自由貿易協定を結び、米国抜きでTPP11をまとめるなど、自由貿易圏の確保を進めていますが、ともに輸出の2割を占める米国と中国が、貿易戦争に突入し、日本もこれに巻き込まれる面があります。円安にも注文がついています。


そうなると、もともと輸出という単発エンジンで飛んでいた日本の飛行機は、その輸出エンジンまで出力不足に陥り、全体の推進力が低下しかねない状況になります。

#アベノミクス