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北朝鮮は、9日、建国70年の記念日を迎え、6日夜、北京にある北朝鮮大使館では、来賓を招いて宴会が行われました。大使館の玄関には黒塗りの車が横付けされ、中国共産党の最高指導部メンバーで序列4位の汪洋氏が降りたことが確認できました。


北京の北朝鮮大使館で行われる行事に、中国共産党の最高指導部メンバーが出席するのは、北朝鮮が核実験や弾道ミサイルの発射を繰り返して関係が冷え込んでいたここ数年、確認されていませんでした。


ただ、中朝関係は、ことしに入ってキム・ジョンウン金正恩朝鮮労働党委員長が3度中国を訪問して習近平国家主席と会談したことから関係の強化が進んでいます。また、8日からは同じく最高指導部メンバーで全人代全国人民代表大会の栗戦書委員長が北朝鮮を訪れる予定です。


これに加えて、汪氏が北朝鮮大使館を訪問したことで非核化をめぐる米朝交渉が難航する中、後ろ盾となる中国との伝統的な友好関係の改善ぶりを印象づけた形です。


北朝鮮のキム委員長と会談した韓国大統領府のチョン・ウィヨン(鄭義溶)国家安保室長は6日の会見で、キム委員長がトランプ大統領の1期目の任期が終わる2021年1月までに米朝の敵対関係を清算し、非核化を実現できればよいという考えを示したと明らかにしました。


これについて、アメリカのポンペイ国務長官は訪問先のインドで6日、記者団に対し「まだすべきことが極めて多い。核実験やミサイルの試験がなくなったのはよいことだが、キム委員長が戦略を変えるよう働きかけを続けている」と述べ、北朝鮮に対して非核化に向けたさらなる取り組みを求める考えを示しました。


一方、トランプ大統領は6日、ツイッターに投稿し、「キム委員長は私への揺るぎない信頼を表明した。ありがとう、キム委員長。一緒に実現しよう」としています。


アメリカは北朝鮮問題を担当するビーガン特別代表を来週、日本のほか、韓国と中国に派遣し、今後の対応について協議することにしています。