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トランプ大統領とキム委員長との2回目の米朝首脳会談は27日と28日、ベトナムの首都ハノイで行われます。

会談に向けてトランプ大統領は日本時間の午前2時半すぎ、ワシントン近郊のアメリカ軍基地を出発しました。

ハノイには日本時間の26日夜、到着する見通しで、27日にはまず、開催地ベトナムの最高指導者、グエン・フー・チョン書記長と会談する予定です。

出発に先立ってトランプ大統領は25日、ホワイトハウスで行われた会合で「すばらしい首脳会談を行うことができると思っている。われわれは北朝鮮の非核化を期待しており、その一方で北朝鮮は記録を塗り替えるような急速な経済成長をしうる国になるとも考えている」と述べ、非核化の進展に期待を示しました。

北朝鮮の非核化をめぐっては、アメリカが核兵器や関連施設の申告、査察などを要求しているのに対し、北朝鮮は一部の核施設の廃棄と引き換えに相応の見返りを求め、両者の立場には隔たりがあります。

トランプ大統領としては今回の会談で非核化への道筋を示す具体的な措置を引き出したい考えですが、そのために北朝鮮が求める体制の保証や見返りへの対応も迫られるとみられ、こうした点でどのような合意をはかれるかが焦点となります。

キム委員長は26日、北朝鮮の最高指導者として55年ぶりにベトナムを訪問します。

北朝鮮の最高指導者がベトナムを訪れるのは、キム委員長の祖父、キム・イルソン(金日成)主席が1964年に首都ハノイホー・チ・ミン主席と会談して以来55年ぶりです。

キム委員長を乗せた専用列車は今月23日、ピョンヤンを出発し、中国の天津、内陸部の武漢や長沙などを経て南下してきました。

キム委員長としては、キム主席が1958年に初めてベトナムを訪問した際、中国南部までは列車で移動したことから、同じように列車で祖父の足跡をたどることで、みずからの権威を高める思惑もありそうです。

専用列車は26日午前中に国境を越えてベトナムに入り、北部のドンダン駅に到着するものとみられます。

ドンダン駅からハノイに通じる道路は現地時間の26日午前6時から午後2時まで全面的に通行止めになると伝えられ、キム委員長が専用車に乗り換えてハノイへ向かう可能性があります。

イギリスのロンドンにある北朝鮮大使館でナンバー2にあたる公使を務め、3年前に韓国に亡命したテ・ヨンホ(太永浩)氏が、米朝首脳会談を前にNHKのインタビューに応じました。

テ氏はまず「北は経済もだめで、軍事力で南北の統一を目指したが、それもうまくいっておらず、頑張ったと言える唯一のものが核兵器だ」と述べ、キム・ジョンウン金正恩朝鮮労働党委員長に非核化の意思はないと強調しました。

そのうえで「キム委員長にはいま資金が必要だ。そのためにケソン(開城)工業団地やクムガン山(金剛山)の観光事業について、トランプ大統領に制裁を解除してもらうことが急務だ。観光が再開され、工業団地も再稼働すれば、年に1億5000ドルの現金が入ってくるようになる」として、会談でのキム委員長のねらいは制裁の緩和を引き出すことだと指摘しました。

そして、その引き換えとしてニョンビョン(寧辺)の核施設の閉鎖を提示するとの見方を示したうえで、「ニョンビョンの核施設は数十年間、稼働していたため、今はかなり老朽化している。すでに閉鎖処分にすべき古い核施設を渡して、核やミサイルは保持しながら制裁の問題を解決していこうというのが北の考えだ」と説明しました。

テ氏はニョンビョンの閉鎖だけでは北朝鮮の非核化にはつながらないとして、核兵器や核関連施設のリストを北朝鮮側に提示させることが必要だと強調しました。

去年6月シンガポールで行われた1回目の米朝首脳会談のあとも、北朝鮮は秘密裏に核・ミサイル開発を継続しているとみられることが衛星写真の分析などから指摘されています。外交や安全保障の専門誌「ディプロマット」は去年7月、アメリカの情報機関の情報を基に衛星写真を分析したところ、北朝鮮の首都ピョンヤンの郊外に「カンソン」と呼ばれるこれまで知られていない核兵器用のウラン濃縮施設があることがわかったと伝えました。

それによりますと、カンソンは2003年ごろから稼働し、ニョンビョン(寧辺)の施設の2倍の能力があるとみられ、分析にあたった専門家は、米朝首脳会談のあとも核開発が続いていると指摘しています。

一方、アメリカのシンクタンクCSIS=戦略国際問題研究所は、北朝鮮には公表されていない弾道ミサイルの基地が20か所あると推定しています。

CSISは今月、報告書を発表し、衛星写真の分析から「サンナムニ」と呼ばれる中距離弾道ミサイルの基地を新たに特定したことを明らかにしています。

それによりますと、基地は南北の軍事境界線から北に250キロ離れた北朝鮮の山間部に位置し、日本やアメリカ軍の拠点があるグアムを射程におさめる中距離弾道ミサイル「ムスダン」が配備され、去年12月の時点でも活発な活動が確認できたとしています。

北朝鮮は去年9月に行われた南北首脳会談で、北西部のトンチャンリ(東倉里)にあるミサイル発射場の解体のほか、アメリカが相応の措置をとればニョンビョンの核施設を閉鎖する用意があることを表明しています。

しかし専門家らは、完全な非核化を進めるうえでは、北朝鮮が公表していない施設や基地も申告や査察の対象とし、廃棄される必要があると主張しています。

ビーガン特別代表はことし1月の講演でシンガポールの首脳会談で両首脳が出した共同声明にあるすべての約束を “同時に ”かつ“ 並行して”実施する用意があることを北朝鮮側に伝えた」と述べて、柔軟な姿勢を示したのです。

共同声明の柱は、
▽新たな米朝関係の樹立、
朝鮮半島における恒久的な平和体制の構築、
▽完全な非核化に向けた努力、です。

ビーガン氏のことばからは、北朝鮮が完全な非核化に向けて行動を起こすならば、新たな米朝関係、そして平和体制の構築のためにアメリカも「見返り」を並行して与える用意があることを表明したと読み取れます。

では、どんな「見返り」を検討しているのでしょうか。

ビーガン氏は同じ講演で、人道支援物資の制限の基準をすでに見直したとしているほか、人道支援関係者の北朝鮮への渡航制限を見直すよう検討を進めていることを明らかにしました。

また北朝鮮の芸術団の公演など、両国の相互理解を深めるための文化交流の重要性も指摘しました。

米朝両国は1994年の米朝枠組み合意で連絡事務所を設置する方針を確認したことがあり、今回も双方の首都に連絡事務所を開設することを検討していると伝えられています。

また恒久的な平和の構築に向けては、北朝鮮が求める朝鮮戦争終戦宣言に前向きな姿勢を示しています。

ビーガン氏は「トランプ大統領はこの戦争を終わらせる用意がある。アメリカは北朝鮮を侵略しないし、体制の転換も追求しない」と強調していて、北朝鮮が非核化に向けて具体的な行動を起こせば終戦宣言などの政治宣言を出すことに応じる可能性があります。

また、制裁の緩和は非核化のあとだとしながらも、南北の経済交流に限って特例措置として容認する可能性も指摘されています。

具体的には、
▽ケソン(開城)工業団地の操業再開、
▽クムガン(金剛)山の観光事業の再開、
▽南北を結ぶ鉄道や道路の事業の推進、です。

さらにトランプ政権は、北朝鮮が非核化に応じれば将来的には各国とともに投資や経済協力を行って北朝鮮の経済発展を支援するとしていて、今回の会談でこうした長期的な目標を共有したいとしています。

北朝鮮キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長は、26日午前、専用列車でベトナム北部のドンダン駅に到着し、北朝鮮の最高指導者としてはキム委員長の祖父、キム・イルソン(金日成)主席以来、55年ぶりにベトナムを訪問しました。

キム委員長は駅で専用車に乗り換え、厳しい警備態勢がしかれる中、ベトナム側のパトカーに先導され長い車列をつくってハノイに向かいました。
そして駅を出発してからおよそ2時間半後、宿泊先となるハノイ中心部のホテルに到着しました。

キム委員長のこのあとの日程は明らかになっていませんが、先週から現地でアメリカ側と首脳会談のテーマについて実務協議を重ねてきたキム・ヒョクチョル氏から報告を受ける見通しです。

そのうえで、キム委員長は制裁の緩和や朝鮮戦争終戦宣言、それに外貨獲得につながるケソン(開城)工業団地の操業再開など、27日から開かれる2回目の首脳会談でトランプ大統領に求める内容について、側近たちと戦略を練るものとみられます。

北朝鮮の列車がドンダン駅に到着すると、キム委員長に同行している妹のキム・ヨジョン(金与正)氏がまず列車を降りてホームの状況を確認し、その後、キム委員長が駅に降り立ちました。

キム委員長は、ホームでベトナムの儀じょう隊の歓迎を受け、出迎えたベトナムの政府関係者などと握手を交わしました。

そして、駅舎の外でピョンヤンから輸送したナンバープレートのない黒塗りの専用車に乗り込みました。

キム委員長は、後部座席の窓を開けて集まった沿道の人たちに笑みを見せながら手を振っていました。

そして、キム委員長が乗った専用車が動きだすと、12人の北朝鮮の警護要員が車を取り囲むようにして一緒に走り出し周囲を警戒していました。

キム委員長が宿泊するハノイ中心部のホテル周辺では、早朝から金属のフェンスが張られ、車の通行が厳しく規制されました。

そして、大勢の市民や報道陣が詰めかけるなか、キム委員長を乗せた専用車が現地時間の午前11時ごろ、日本時間の午後1時ごろ、ホテルに到着しました。

警備のため多くのパトカーや装甲車が出て、辺りはものものしい雰囲気に包まれました。

キム委員長が乗った専用車は、ベトナム警備当局の白バイに先導されて首都ハノイの市街地を走り、滞在先のホテルに向かいました。

そして、車は10人余りの北朝鮮の警護要員に囲まれながらホテルの入り口に到着しました。

キム委員長は、車から降りると出迎えたハノイ市のトップ、グエン・ドゥック・チュン委員長と握手を交わして花束を受け取り、ホテルに入っていきました。

北朝鮮キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長は26日午前、専用列車でベトナム北部のドンダン駅に到着し、北朝鮮の最高指導者としては、キム委員長の祖父、キム・イルソン(金日成)主席以来、55年ぶりにベトナムを訪問しました。

キム委員長は駅で専用車に乗り換え、およそ2時間半後、ハノイ中心部にある宿泊先のホテルに到着しました。その後、キム委員長はホテルにとどまったままで、首脳会談に向けて準備を進めているものとみられます。

北朝鮮としては、27日からの首脳会談で、核実験場をすでに閉鎖したことなど、非核化に向けた姿勢を強調したうえで、制裁の緩和やみずからの体制保証につながる朝鮮戦争終戦宣言などについて、トランプ大統領に譲歩を求めるものとみられます。

一方で、首脳会談をめぐっては、前日の26日夕方になっても詳しいスケジュールや会談場所が明らかにされていません。

去年6月に行われた1回目の米朝首脳会談では、1週間前に会談場所が発表されており、現地では双方の間でぎりぎりの調整が続いているのではないかとの見方や、ホスト国のベトナムが情報管理を徹底しているためではないかとの見方も出ています。

一方、アメリカのトランプ大統領は、日本時間の26日夜遅く、ベトナムに到着する予定です。

トランプ大統領は27日の日中、開催国のベトナム側と2国間会談を行ったあと、夕方からキム委員長と通訳のみを交えた最初の会談を開き、その後、夕食をともにする予定です。

夕食会にはアメリカ側からは、トランプ大統領ポンペイ国務長官、それにマルバニー首席補佐官代行が、北朝鮮側からはキム委員長、側近のキム・ヨンチョル副委員長がそれぞれ出席する見通しです。

また、トランプ大統領よりも一足先にベトナムに入ったポンペイ国務長官は26日、北朝鮮側との実務協議を行ってきたビーガン特別代表から直接、報告を受けたということです。

北朝鮮の非核化をめぐっては、核施設の申告や査察を求めるアメリカと、一部の核施設の廃棄と引き換えに見返りを求める北朝鮮との間で立場に隔たりがあり、去年6月以来となるトップどうしの会談で、トランプ大統領北朝鮮の非核化に向けた具体的な措置を引き出すことができるかが焦点です。

米朝首脳会談にむけて、アメリカのホワイトハウスは、記者に対する情報提供を行うメディアセンターを当初、ハノイ中心部のホテルに設けるとしていましたが、26日朝になって、急きょベトナム政府がハノイの国際展示場に設けた国際メディアセンターの中に変更しました。

ホワイトハウスがメディアセンターの設置を予定していたホテルには26日、北朝鮮キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長が到着し、アメリカ側はこれに押し出された形です。

アメリカと北朝鮮の間で事前の調整が不足しているのではないかとの受け止めも出ています。

30年にわたってホワイトハウスなどを取材してきたというアメリカのラジオ局の記者は「変更したのはキム委員長が宿泊するからだと思うが、こんな経験は初めてだ」と話していました。

また、ワシントンから来たイギリスメディアの記者は「直前になって変更を伝えられた。ベトナム政府か北朝鮮政府がキム委員長の使うホテルとメディアセンターを一緒にしたくないと思ったのではないか」と話していました。

米朝首脳会談を27日に控え、北朝鮮の国営メディアは連日、アメリカとの関係に言及しています。

25日付けの国営ウェブサイトは、これまでに北東部の核実験場を爆破して閉鎖したと発表したほか、弾道ミサイルの発射を中止したと強調し、「われわれの努力にアメリカが相応な実践措置で応えれば、両国関係は新たな終着点に至る」として、トランプ政権に制裁の緩和などの措置に出るよう求めています。

また、26日の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は社説を掲載し、「キム委員長が2回目の首脳会談のために、ピョンヤンを出発したという便りが伝えられた時から、全国が炎のるつぼのように沸き返っている」として、トランプ大統領との会談に臨むキム委員長をたたえ、会談への期待感をにじませました。

27日から開かれる2回目の米朝首脳会談について、中国外務省の陸慷報道官は、26日の記者会見で、「双方が互いの懸念に配慮して歩み寄れるようにすべきだ」と述べて、朝鮮半島の非核化に向けて進展が得られるよう、双方の歩み寄りに期待を示しました。

また、北朝鮮が求める制裁の緩和については「制裁の部分的な緩和や解除など、積極的な措置をとれば、当然、非核化のプロセスの助けになる」と述べて、北朝鮮の立場に理解を示しました。

一方、キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長が、ベトナムに向かう際に、列車で中国を通過したことについて、陸報道官は「協議のうえで交通上の保障を提供した」と述べました。

ただ、列車が中国を通過する際にキム委員長と中国の指導者の間で接触があったかどうかや、キム委員長が米朝首脳会談のあと、再び、中国を通過して列車で北朝鮮に戻るのかどうかといった点については、明らかにしませんでした。

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