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フランスでは去年11月からマクロン政権に抗議するデモが毎週末、各地で行われ、デモ隊と治安部隊が衝突したり、店舗や車が燃やされたりするなどの混乱が続いています。

パリでのデモも含め参加者の多くは、格差などに不満を持つ地方の出身者で、マクロン大統領は、こうした声に耳を傾けようと、15日、北西部ウール県で、およそ600人の自治体の長と7時間近くにわたって意見を交わしました。
この中では「地方では多くの医療機関が閉鎖され、大勢の住民が苦労して遠くまで治療に出向いている」などと、医療福祉や公共サービスに関する厳しい意見が相次ぎ、マクロン大統領は一つ一つの質問に答えていました。

マクロン大統領としては地方との対話でデモの鎮静化を図りたい考えですが、会場近くにはデモのシンボルとなっている黄色いベストを着た人などが集まって抗議活動を行うなど事態の打開につながるかは不透明な状況です。

近くの街から参加したオリビエ・ブルノさんは「対話ではなく、市民生活を向上させるための具体的な行動を取ってほしい」と話していました。

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