“早稲田より慶應人気”人文科学系でも 「文学」「文化構想」「教育」学部それぞれの特徴https://t.co/mhNYu0Zx4y
— デイリー新潮 (@dailyshincho) 2019年1月18日
私学の雄、早稲田と慶應。なにかと比較されるのは、社会の中枢で働くOBの数も多いからだ。願わくば早慶に、あるいは、せめて早慶には、と願う受験生も親も多いが…
「早稲田の文学部は、文学を学ぶために志望する人が多かったですが、いま文学系は人気がない。慶應も社会学専攻が人気です。最近は文学部も社会科学寄りのことを学びたい学生が増えている。いずれにせよ、入学後にこんなことを学びたい、という目的意識が明確な人が多いですね」
「一定以上の年齢の方には、文化構想学部イコール二文というイメージがあるかもしれませんが、一文と二文を併せて改組していて、いまは二文のイメージはまったくない。文学部とのダブル合格者も、むしろ文化構想を選ぶ人が増えています。また文化構想はジャーナリズム論、メディア論、現代人間論、多元文化論などがあって新しいイメージ。しがらみがない分、改革しやすいのでしょう」
早稲田大学のHPと学部案内を見ると、両学部の前身は1890年に坪内逍遥らが創設した文学科。二つの学部の教育を、約180名もの人文科学領域の教員で組織される文学学術院が担当し、「日本最大級の人文科学系学部」なのだとか。
そのなかで、文化構想学部のコンセプトは、「従来の学問領域を乗り越えた新しい学びの創造」。六つの論系と22のプログラムで構成されている。一方、文学部は「伝統的人文科学の洗練と深化、未来への継承」がコンセプトで、18コースが用意されるという。
両学部の特徴は三つあって、一つは「1・3制カリキュラム」。1年次は基礎教育を受け、2年次から専門のコースや論系に所属する。そして二つめが少人数教育で、三つめはブリッジ科目だという。これは「両学部の学生は、どちらの学部の講義も原則自由に履修できるため、文化・人文・社会の各分野にまたがる古典から新領域まで学ぶ」ことができるというものだ。
続いて慶應の文学部。大学通信の安田氏は、
「慶應自体のブランドイメージが上がるのに伴い、難化したのは間違いない」
と話すが、カリキュラムなどは不思議と早稲田に似ている。大学の文学部紹介ビデオによれば、やはり三つの特徴があるという。
その一つは「17専攻、2部門にわたる幅広い研究分野があること」。「研究領域は幅広く、従来の文学のイメージをはるかに超え、学問・芸術、科学を包含する知の体系そのもの」だという。二つめは「専攻の選択は2年次から」で、「どの専攻でどんな研究に取り組むかをじっくり見極めることができる点」で、これは早稲田と一緒である。そして三つめが「125有余年の歴史があること」。早稲田の2学部の前身と同じ年に創設されていたのだ。
国語国文学や地理歴史など、文学部と重なる学科や専修が多い早稲田の教育学部はどうだろうか。
「少子化で教員採用に不安を感じる人が多いうえ、無償の残業が多いなど、教員という職業のブラックな側面も報じられ、早稲田の教育学部も人気が落ちてきています。しかし、総合大学のなかの教育学部なのでいろんな人と交流でき、個性的な人も多いので、これからの教育改革には有為な人材だと思います」
と、石原氏は評する。
だが、HPの学部・学科紹介等によれば、「教員免許の取得が必須でない開放型の教育学部」で、免許の取得率は「学部全体で21%」にすぎないとか。むしろ「12の学科・専攻・専修にわかれ」て、「幅広い教養と深い専門性を身につける」ことが強調されている。
要は、教員養成が念頭に置かれてはいるが、「学校教員の養成にとどまらず、産学官のリーダー、最先端研究を実現する研究者を養成し、社会の〈教育者〉を輩出したい」というのだ。また文学部との最大の違いは、受験時に一つの学科や専修を選ぶので「1年生の時から専門的な教育を開始できる」という点だろう。
今日1年生の進級希望先の最終結果が発表された。わが現代人間論系は表象メディア論系に次ぐ2番人気。入学時には希望する学生は一番少ない論系だが(名前が硬いし、内容もよくわからない)、そこから巻き返して2番手に付けるといういつものパターンである。
d1021.hatenadiary.jp
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