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ベネズエラでは、アメリカの支援を受けるグアイド国会議長が暫定大統領に就任すると宣言して、現職のマドゥーロ大統領に対抗しています。

ベネズエラの捜査機関はグアイド国会議長が憲法を妨害する行為を指揮しているとして、29日、銀行口座を凍結し、ベネズエラからの出国を禁止しました。

グアイド国会議長はこの決定を批判し、30日、ツイッターアメリカのトランプ大統領から直接電話を受けたことを明らかにしました。

そのうえで「暫定大統領への就任を認めてくれたトランプ大統領に感謝しています。トランプ大統領は、私たちの民主的な活動に人道的な支援を行うと約束してくれました」とコメントし、反政府デモに参加するよう呼びかけました。

一方、マドゥーロ大統領は連日、軍のイベントに出席し、政権維持の鍵を握るとされる軍の支持を得ることに力を注いでいます。

ベネズエラでは今週に入って、暫定大統領を支持する南米のジャーナリストや、マドゥーロ大統領に批判的なヨーロッパのジャーナリストが相次いで拘束されるなど、混乱が続いています。

アメリカのホワイトハウスは30日、トランプ大統領が暫定大統領への就任を宣言したグアイド国会議長と電話会談を行ったと明らかにしました。

ホワイトハウス、サンダース報道官の声明によりますと、会談でトランプ大統領は、ベネズエラに民主主義を取り戻すためグアイド氏の戦いを支持する考えを伝えたということです。

これに対し、グアイド氏は謝意を示し、30日と来月2日に予定されている反政府デモの重要性を強調したとしています。

またトランプ大統領とグアイド氏は定期的に連絡を取り合うことで一致したということです。

トランプ政権はグアイド氏を支持する立場を鮮明にして、激しく対立するマドゥーロ大統領の退陣に向けて圧力を強める方針です。


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