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アメリカのトランプ大統領は、北朝鮮キム・ジョンウン金正恩朝鮮労働党委員長との2回目の首脳会談を今月下旬に開く予定だと表明していて、日程や開催地を、5日に行う一般教書演説で明らかにする見通しです。

これを前に、アメリ国務省北朝鮮問題を担当するビーガン特別代表が3日午後、韓国に到着しました。

首脳会談は、ベトナム中部のダナンで開かれることが有力視されていて、ビーガン特別代表は、早ければ4日にも南北の軍事境界線にあるパンムンジョム(板門店)で北朝鮮側と首脳会談に向けた詰めの協議を行うものとみられます。

また、ビーガン代表は、韓国外務省のイ・ドフン(李度勲)朝鮮半島平和交渉本部長とも会談する予定です。

北朝鮮が非核化に向けた措置を取る見返りに、経済制裁の緩和を求めていることに韓国政府も理解を示しているだけに、米韓の間ではそうした方策をめぐって意見が交わされそうです。

アメリカのトランプ大統領は、3日に放送されたCBSテレビのインタビューで、今月下旬に予定される2回目の米朝首脳会談について「北朝鮮は世界有数の経済大国になれる可能性があるが、核兵器を持ったままではなれない」と述べ、北朝鮮の非核化への意欲を示しました。

そのうえで、韓国に駐留するアメリカ軍の兵力を維持するのか問われると、「削減についてこれまで議論したことはなく、そうした計画もない」と強調しました。

在韓米軍をめぐっては、北朝鮮から非核化に向けた具体的な措置を引き出すために交渉材料とされるのではないかとの懸念が出ており、トランプ大統領としては、現時点では撤退や縮小は考えていないと明らかにすることで、こうした懸念の払拭(ふっしょく)を図った形です。

一方で、韓国への駐留には多額の費用がかかると改めて説明したうえで、将来の撤退や縮小については「いつかあるかもしれない」として、含みを持たせました。

2回目の米朝首脳会談に向けては、アメリ国務省北朝鮮問題を担当するビーガン特別代表が3日から韓国を訪れていて、今後、南北の軍事境界線にあるパンムンジョム(板門店)で北朝鮮側と詰めの協議を行うものとみられています。

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