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野党・民主党エリザベス・ウォーレン上院議員は、9日、東部マサチューセッツ州で集会を開き、来年の大統領選挙に立候補すると表明しました。

この中でウォーレン氏は、「これは誰もが夢をかなえることができるアメリカをつくるための私たち皆の戦いだ」と述べ、格差の解消など抜本的な改革が必要だと強調しました。

ウォーレン氏は69歳。ハーバード大学で教べんをとったこともある法学者で2013年からは上院議員を務めています。富裕層への増税を掲げるなど「反ウォール街」の姿勢を貫く民主党の左派を代表する有力議員の1人で、前回、2016年の大統領選挙では、ヒラリー・クリントン氏の副大統領候補としても名前があがりました。

また、集会には、名門ケネディ家の一族で、ハーバード大学でウォーレン氏の教えを受けたという民主党若手のホープ、ジョセフ・ケネディ3世下院議員も参加し、ウォーレン氏への支持を表明しました。

民主党では閣僚経験者や上院議員など有力政治家による正式な立候補の表明が相次いでいて、政権奪還に向けた党内の候補者指名争いがさらに激しくなりそうです。

ウォーレン氏の集会には氷点下の厳しい寒さの中、大勢の支持者たちが集まりました。

このうち、若い女性は「ウォーレン氏には強い信念がある。トランプ大統領に代わる人になることができる。大勢の人たち、特に若い人たちの支持を集められると思う」と話していました。

また、男性の支持者は、「普通のアメリカ人を代表する人に大統領になってほしい。今の大統領は私たちのことなどなんとも思っていない。関心があるのはお金のことや裕福な友人たちのことだけだ。ウォーレン氏は失われてしまったこの国の労働者の生活を取り戻すことができると期待している」と話していました。

ウォーレン氏が大統領選挙への立候補を表明したことについてトランプ陣営は選挙責任者の名前で声明を発表しました。

声明では「アメリカの人々はウォーレン氏の不誠実な選挙運動や、税金を上げ、雇用を減少させ中間層を破壊する社会主義的な考えを拒絶するだろう。アメリカはトランプ大統領のリーダーシップのもとでのみ、より安全になり繁栄する」としています。

大統領の陣営が野党の候補者の立候補表明に合わせて名指しで批判するのは異例のことです。

アメリカのトランプ大統領は、祖先がアメリカ先住民だと主張していたウォーレン上院議員について、人気ディズニー映画にも登場するアメリカ先住民の歴史上の人物になぞらえて、たびたび「ポカホンタス」と呼んでからかっていて、先住民に対する差別だという批判の声があがっています。

トランプ大統領は9日、ツイッターで、「『ポカホンタス』のウォーレン氏が選挙戦に加わった。彼女が初の先住民出身の大統領を目指すのか、その主張をやめることにするのか、見ものだ」と投稿し、重ねてやゆしました。