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スリランカのシリセナ大統領は今月7日、議会で「今後数か月間は、死刑を積極的に執行する」と宣言し、違法薬物に関する犯罪で有罪となった受刑者を死刑にする方針を示しました。

スリランカでは違法薬物をめぐる犯罪は死刑に相当するとされていますが、実際には43年前から死刑は執行されておらず、無期懲役減刑されてきました。

今回の方針を受けて当局は、死刑の執行人を緊急に募集する広告を新聞に掲載するなど、準備を急いでいます。

地元メディアなどによりますと、シリセナ大統領は、フィリピンのドゥテルテ大統領が違法薬物の撲滅のために捜査対象者を殺害することも辞さない強硬な姿勢で取り締まりを進めていることを参考にしているということです。

地元の男性は「死刑はいいと思う。違法薬物のせいで、汚職などの違法行為がまん延している」と話していました。

一方、死刑制度に反対している国際的な人権団体のアムネスティ・インターナショナルは「死刑は解決方法にはなりえない」などとする声明を発表し懸念を示しています。