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先週、ベトナムで開かれた2回目の米朝首脳会談では、北朝鮮が一部の核施設の廃棄と引き換えに制裁の解除を求めたのに対し、アメリカは追加の措置を要求してこれに応じず、両首脳は合意に至りませんでした。

これについて、アメリカ政府の高官は8日、都内でNHKなど一部メディアの取材に応じました。この中で、この高官は今後の北朝鮮との交渉についてトランプ大統領は『最終的かつ完全に検証された非核化』が達成されないかぎり、制裁の緩和には応じないと明確にしている」と述べました。

そのうえで北朝鮮は完全な非核化が達成されるまで、制裁の緩和を期待すべきではない」として、経済制裁の段階的な緩和に否定的な考えを示しました。

また、北朝鮮と韓国の南北経済協力事業の再開については、国連安全保障理事会の制裁決議に違反するおそれがあるという見解を明らかにするとともに、見返りの措置として取り沙汰された朝鮮戦争終戦宣言についても「今は言えることはない」と述べて、北朝鮮側の出方を注視する姿勢を示しました。

北朝鮮の動きを衛星写真で分析しているアメリカの研究グループは、北朝鮮北西部のトンチャンリ(東倉里)にあるミサイル発射場で施設を急速に建て直す動きが確認され、すでに通常の運用が可能な状態にまで復旧したと分析しています。

これについてトランプ大統領は8日、ホワイトハウスで記者団に対し北朝鮮のキム委員長との関係は非常によく、われわれの予想を裏切るようなことを一つでもすれば驚きだ」と述べ、キム・ジョンウン金正恩朝鮮労働党委員長が、アメリカの期待に反して実験に踏み切ることはないだろうという見方を示しました。

そのうえでトランプ大統領北朝鮮が仮にミサイル発射実験を再開するようなことがあればとても失望する」と述べ、北朝鮮をけん制しました。

トランプ政権は「非核化をめぐる交渉のボールは北朝鮮側にある」として、今後の交渉は北朝鮮の出方を見極めながら検討していく方針です。

新たな動きが確認されたのは、北朝鮮首都ピョンヤン近郊のサヌムドンと呼ばれる場所にある兵器工場です。

北朝鮮の軍事施設に詳しいアメリカ、ミドルベリー国際大学モントレー校のジェフリー・ルイス氏が、米朝首脳会談を前にした先月22日に撮影された衛星写真を分析したところ、工場に多くの車両が出入りしているのが分かったということです。

近くにある鉄道の施設でも貨物列車の周囲で大型の車両が活動しているのが分かります。

兵器工場ではこれまで、北朝鮮が「人工衛星の打ち上げ」と称して発射した事実上の長距離弾道ミサイルや、ICBM大陸間弾道ミサイルの製造が行われたとされていて、ルイス氏は「稼働を再開した可能性がある」と分析しています。

北朝鮮では、事実上の長距離弾道ミサイルの発射を繰り返してきた北西部トンチャンリ(東倉里)にあるミサイル発射場でも施設を急速に建て直し、通常の運用が可能な状態にまで復旧したとみられています。

こうした動きも踏まえてルイス氏は、北朝鮮が長距離弾道ミサイルの発射を準備している可能性も否定できないという見方を示しています。

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