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イギリスのメイ首相は、1月に議会で否決された「離脱協定案」について、EUに修正を求めたうえで来週12日に議会にかける方針を示していますが、肝心のEUとの協議は行き詰まりを見せています。

8日、離脱派の住民が多い中部グリムズビーで演説したメイ首相は、「EU離脱は、議員だけのものでなく、豊かな未来を求めて離脱を選択した国民たちのものでもある」と述べ、3年前の国民投票で示された民意を尊重するよう議員に呼びかけました。

そのうえで、EUに対しても「大きな選択を迫られているのはイギリスの議員だけでなくEUも同じだ。協定案を議会が否決すれば大変な危機が訪れる」と述べ、混乱を回避するためEU側にも譲歩を呼びかけました。

EUは、8日中にイギリス政府に対して、合意可能な案を示すよう求めていますが、打開策が見いだせるかどうかは不透明です。

イギリスでは、メイ首相がEUから十分な修正を得られないまま協定案を採決にかけても議会で否決されるのではないかとの不安の声も広がっています。

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