https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

この事件はことし2月、スペインのマドリードにある北朝鮮の大使館に武装した男たちが押し入り、職員を縛って尋問したうえ、コンピューターなどを奪って逃げたもので、キム・ジョンウン政権の打倒を目指す脱北者でつくる団体「自由朝鮮」が関与を認める声明を出しています。

この事件についてアメリカの有力紙ワシントン・ポストなどは、FBI連邦捜査局が18日、アメリ海兵隊員のクリストファー・アン容疑者を逮捕したと伝えました。

アン容疑者は「自由朝鮮」のメンバーで、事件をめぐる逮捕者は初めてだということですが、逮捕容疑など詳しいことは分かっていません。また、「自由朝鮮」の代表とされる人物のアメリカにある自宅の捜索も行われたということです。

事件をめぐり「自由朝鮮」はこれまで、FBIとの合意に基づいて非常に重要な情報を共有している」などと、アメリカと協力していると主張していました。

「自由朝鮮」は19日、ホームページに「アメリカ司法省が北朝鮮の求めに応じてアメリカ人に対する逮捕状を執行したことに失望している」などとする声明を掲載していて、今後の対応と捜査の行方が注目されます。

ホワイトハウスで安全保障政策を担当するボルトン大統領補佐官はこのほど、アメリカのメディア、ブルームバーグとのインタビューで「北朝鮮は3回目の米朝首脳会談の前に、核兵器を放棄する戦略的な決定をしたという、しっかりとした兆しを見せなければならない」と述べていました。

これについて北朝鮮で長年、アメリカとの交渉を担当しているチェ・ソニ第1外務次官は、20日、国営メディアを通じて、一方的な主張だとする認識を示しました。そのうえでチェ第1外務次官は、「今後も分別のないことを言うならば、あなたにとっていいことはない」と述べ、ボルトン大統領補佐官の発言を批判しました。

北朝鮮は18日、2回目の米朝首脳会談が物別れに終わった責任はポンペイ国務長官にあるとして交代を要求しています。アメリカは、完全な非核化まで制裁を解除しないとする立場を崩しておらず、北朝鮮によるトランプ政権高官に対する相次ぐ批判は、3回目の米朝首脳会談に向け、譲歩を引き出すための駆け引きとみられます。

北朝鮮の国営メディアは13日朝、キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長が12日に開催された2日目の最高人民会議で演説したと伝えました。

演説の中でキム委員長は、物別れに終わったベトナムの首都ハノイでの2回目の米朝首脳会談に関連して「わたしたちが対話と協議を通じた問題の解決を重視しているのはもちろんだが、一方的な要求をするアメリカの対話方法に興味はない」と述べ、完全な非核化まで制裁を解除しないというアメリカの姿勢を批判しました。

一方で、キム委員長はトランプ大統領との個人的な関係はすばらしい」と強調し、アメリカが正しい姿勢でわたしたちと共有できる方法をみつけるという条件で、3回目の首脳会談を行おうというならば、わたしたちとしてももう1度、行う用意がある」と述べて、米朝首脳会談に意欲を示しました。

キム委員長は「ことしの末までは忍耐心を持って、アメリカの勇気ある決断を待つ」と述べました。

キム委員長は、演説で2回目の米朝首脳会談が物別れに終わった責任はアメリカにあると主張し、譲らない姿勢を強調しましたが、アメリカも北朝鮮の完全な非核化まで制裁を解除しないとする立場を変えておらず、3回目の首脳会談の開催に向けた調整は難航が予想されます。

d1021.hatenadiary.jp