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アメリカと北朝鮮は、ことし2月、ベトナムで行った2回目の首脳会談で非核化をめぐって合意に至らず、その後も実務協議などが再開する見通しは立っていません。

アメリカのポンペイ国務長官は5日、CBSテレビのインタビューに応じ、首脳会談のあとも北朝鮮と今後の進め方についてやり取りを続けていると明らかにしたうえで「3回目の首脳会談が行われると確信している」と述べました。

そのうえで、北朝鮮が来週11日に開催する最高人民会議を注視しているとしキム・ジョンウン金正恩朝鮮労働党委員長には、『非核化のためにアメリカに関与すれば北朝鮮に明るい未来が訪れる』と語ってほしい」と述べ、キム委員長が国民に向けて非核化の方針を打ち出すことに期待を示しました。

また、同じ11日にワシントンで開かれる予定の米韓首脳会談に関連してポンペイオ長官は北朝鮮に対する韓国の感情は理解しているが、米韓は北朝鮮への制裁で緊密に協力している」と述べ、北朝鮮の非核化が達成されるまで制裁を解除しない方針を改めて強調しました。

アメリカの研究グループ「38ノース」は5日、北朝鮮のニョンビョンにある核施設の衛星写真の分析結果を発表しました。

それによりますと、先月22日に撮影された写真から、施設内で建設中の実験用軽水炉の隣にこれまで確認されていないクレーンが配置されていることが分かったということです。

38ノースは詳しい目的は分からないとしながらも原子炉が格納されているドーム状の建物の中に資材を運び入れた可能性があると指摘しています。

ニョンビョンの施設は、ことし2月に行われた2回目の米朝首脳会談で焦点となった核開発の中核施設で、北朝鮮軽水炉の建設は発電が目的だと主張していますが、国際社会は核兵器の原料となるプルトニウムの生産につながると指摘しています。

物別れに終わった2回目の米朝首脳会談以降、北朝鮮ではミサイル発射場が運用可能な状態にまで復旧されるなど非核化に逆行する活動が確認されていて、アメリカ政府は北朝鮮の今後の出方を注視しています。

北朝鮮の国営テレビは、キム・ジョンウン委員長が、東部のウォンサン(元山)で開発中の観光リゾートと、西部にある温泉施設の建設現場を相次いで視察したと伝えました。

このうち観光リゾートの開発地は、海岸一帯に建設中のビルが建ち並び、キム委員長が笑顔で幹部たちと砂浜を歩いている様子が伝えられました。

キム委員長は「党が人民のためにばく大な資金と労力を使って建設するのだから、50年後、100年後にも見劣りのしないようにすみずみまで最高の水準にするべきだ」と述べる一方で「何かに追われるように建設してはならない」として、完成をことし10月から来年4月に延期するよう指示しました。

観光リゾートの完成が延期されるのはこれで2度目で、制裁の影響で建築資材や機械の調達が難しくなり、工事が遅れている可能性もあります。

国営メディアは、4日もキム委員長が別の場所で建設中の新たな街を視察したことを伝え、2回目の米朝首脳会談が物別れに終わり、制裁が解除される見通しが立たない中でも、キム委員長が経済の立て直しを最優先にしていることを強調しています。

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