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この問題は、2013年から14年にかけてカナダから、リサイクル可能なごみだとしてフィリピンに輸出された2500トンのごみが北部ルソン島の港に放置されたままになっていたものです。

フィリピンのドゥテルテ大統領は先月「ごみを引き取らないなら戦争も辞さない」と怒りをあらわにし、今月、カナダに駐在する大使を召還するなど外交問題に発展していました。

これを受けてカナダ政府は、費用を全額負担する形でごみを回収することを発表し、全体の半分余りにあたる1500トン分を積み込んだ貨物船が31日朝、ルソン島の港を出発しました。

環境団体によりますと、プラスチックごみの最大の受け入れ国だった中国が輸入禁止に踏み切ったことを受けて、去年、フィリピンに不法に持ち込まれたごみの量は3年前の2倍以上になっているとみられるということです。

東南アジアでは、マレーシアやタイなどでごみの受け入れをめぐる規制を強化する動きが進んでいて、今後、行き場を失ったごみが規制をかいくぐって不法に持ち込まれるケースが増えるおそれがあります。

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