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トランプ大統領は2日午後(日本時間3日午前)、イギリスに向けてワシントン近郊の空軍基地を専用機で出発する予定です。

トランプ大統領国賓としてイギリスを訪れるのはこれが初めてで、到着した3日に、エリザベス女王と会見したあとチャールズ皇太子らとイギリス伝統のアフタヌーンティーを楽しむ予定です。

翌日はメイ首相と首脳会談を行い、両国の間で対応が分かれるとされる次世代の通信規格5Gをめぐる中国の通信機器大手ファーウェイの扱いや、イギリスがEU=ヨーロッパ連合から離脱したあとの2国間の貿易協定について意見を交わすとみられます。

トランプ大統領は5日と6日にイギリスとフランスでそれぞれ行われる第2次世界大戦のノルマンディー上陸作戦から75年を記念する式典に出席するほか、アイルランドとフランスでそれぞれ首脳会談を行うことにしています。

今回の訪問についてアメリカ政府高官は「75年という節目の年で、特別な関係を持つイギリスを国賓として訪問するのにこれ以上ふさわしいタイミングはない」と意義を強調しています。

今回のトランプ大統領の訪問について、アメリカのブルッキングス研究所のアマンダ・スロート上級研究員は「大統領自身は日本を訪れた時のように国賓としての訪問という儀礼的な側面に関心があるのだろう」と分析しています。

そのうえでイギリスのメイ首相らとの首脳会談について「イランへの対応や、ファーウェイをめぐる問題、気候変動など、アメリカとイギリスやEU各国の間では政策面で多くの不一致があるうえ、イギリスではトランプ大統領の姿勢そのものにも不満がある」と指摘し、トランプ大統領の言動への反発がイギリス国民の間にあると指摘しました。

さらにメイ首相との会談について、アメリカとイギリスの長く特別な関係を再確認するものになると指摘したうえで、「トランプ大統領にとって会談の目的の一つはイギリスとの自由貿易協定についての協議だろう」と述べ、トランプ政権が意欲を示すイギリスのEU離脱後の速やかなFTA=自由貿易協定の締結に向けて、首脳会談でも貿易が議題になるという見方を示しました。

また第2次世界大戦のノルマンディー上陸作戦から75年となることを記念する式典にトランプ大統領が参加することについて、「極めて重要だ。この作戦はアメリカとヨーロッパの国々が同じ価値観を共有し、ともに戦ったもので、アメリカ大統領が式典に参加することは世界に大きなメッセージを伝えることになる」と述べ、政策面での食い違いが目立つ中、イギリスやフランスなどと同盟国としての立場を確認する場になると説明しました。

トランプ大統領は2日夜、日本時間の3日午前、イギリス、アイルランド、フランスを歴訪するためワシントンを出発しました。

最初の訪問国イギリスでは初めて国賓として迎えられ、エリザベス女王と会見して昼食をともにするほか、メイ首相と会談する予定です。

トランプ大統領は、出発に先立って記者団に対し「イギリスではいろいろなことが起きており、とても重要な訪問になる。イギリスとは近い将来、2国間で非常に大きな取り引きをできる可能性がありそのことを協議したい」と述べ、イギリスのEU離脱後の2国間の貿易問題を協議する考えを示しました。

また両国間では、中国の通信機器大手ファーウェイをめぐって安全保障上の懸念があると主張し排除を求めるアメリカに対し、イギリスは全面排除はしない方針とされ、対応の違いが指摘されていて、こうした問題についても意見が交わされるとみられます。

トランプ大統領は歴訪中、第2次世界大戦のノルマンディー上陸作戦から75年を記念する式典に出席するほか、アイルランドとフランスを訪れてそれぞれ首脳会談を行う予定です。

トランプ大統領を今回、初めて国賓として迎えるイギリスでは、エリザベス女王や王室のメンバーが大統領を手厚くもてなす一方、国民の間ではその言動への反発が根強く、抗議デモも予定されています。

トランプ大統領が到着する3日は、まずバッキンガム宮殿で歓迎式典が行われ、その後、エリザベス女王や王室のメンバーが大統領と会見し、昼食をともにします。

夕方にはチャールズ皇太子とカミラ夫人が大統領とメラニア夫人をもてなし、イギリス伝統のアフタヌーンティーを楽しむ予定です。

さらに夜にはバッキンガム宮殿でエリザベス女王が主催する晩さん会が開かれます。

イギリスのBBCなどによりますと、晩さん会にはウィリアム王子夫妻は出席しますが、出産からまもないメーガン妃は参加しないということです。

今回の訪問について、アメリカのブルッキングス研究所のアマンダ・スロート上級研究員は「トランプ大統領自身は日本を訪れた時のように国賓としての訪問という儀礼的な側面に関心があるのだろう」と分析しています。

一方で、イギリスではトランプ大統領の言動への批判が根強く、国賓という特別なもてなしをするのにふさわしくないとして、3日夜にはイギリス各地で、4日にはロンドン中心部で抗議デモも予定されていて混乱も予想されます。

トランプ大統領は、イギリス訪問を前にイギリスの大衆紙「サン」のインタビューを受けました。

この中でトランプ大統領は、メーガン妃がアメリカで女優をしていた3年前、大統領選挙に立候補していたトランプ氏について女性蔑視で人々を分断すると発言していたと指摘されると「彼女がそんなにひどい人だとは知らなかった」と述べました。

この発言についてアメリカのCNNテレビや有力紙、ニューヨーク・タイムズが「王室への悪口だ」と大きく報道して騒動になり、トランプ大統領は自身のツイッターに「私はメーガン妃のことを『ひどい人だ』とは決して言っていない。フェイクニュースメディアのでっちあげだ」と投稿して反発しました。

トランプ大統領はイギリスに向けて出発する前にも記者からこの発言について問われ「何も悪いことは言っていない」と述べて、メーガン妃を中傷するような発言はしていないと主張しました。

トランプ大統領は、また同じインタビューの中でメイ首相について「EU=ヨーロッパ連合にすべてのカードを与えてしまったと思う」と述べるとともに、メイ首相の辞任後の次期政権について「ボリス・ジョンソン前外相は好きだ。選ばれるかはわからないがとてもいい人で才能がある」「私が支援を承認すれば誰であろうが助けることができる」と言及し、内政干渉だという批判の声も上がっています。