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ドイツでは、中道左派社会民主党中道右派キリスト教民主・社会同盟と連立を組み、メルケル政権を支えてきました。

しかし支持率が低下し、先月行われたヨーロッパ議会選挙とドイツ北部の地方選挙では歴史的な大敗を喫し、ナーレス党首の責任を問う声が強まっていました。

ナーレス党首は2日、全党員に宛てた文書の中で「職務を遂行するために必要な支持がもはや得られなくなった」として、党首を辞任する考えを表明しました。ナーレス党首は3日に開かれる党の幹部会で正式に辞任の考えを説明するとしています。

党内には連立政権に加わっているために独自性が発揮できないとして、以前から連立からの離脱を求める根強い声が出ていました。

ナーレス党首が辞任し、後任選びを進める中でこうした声が高まれば、メルケル政権の基盤が揺らぐおそれもあります。

ナーレス党首が辞任の考えを示したことについて、メルケル首相は「政府としては、引き続き大きな責任感を持って仕事に取り組んでいく」と述べ、後任の党首選びの過程は見守りつつ、連立政権を維持していく意向を示しました。

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