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この合同訓練は、海上自衛隊ロシア海軍が、1998年から日本とロシアで交互に行っているものです。

今回は15日からロシア極東のウラジオストク沖で行われるのを前に、10日朝、海上自衛隊護衛艦「すずなみ」がウラジオストク港にあるロシア太平洋艦隊のふ頭に接岸しました。

式典では海上自衛隊第7護衛隊司令清水徹1等海佐が、客をもてなすロシアの伝統にのっとって、パンと塩を持った女性たちの歓迎を受けました。

訓練は、救難事故が起きた想定で船内の捜索や通信などを合同で行うもので、ロシアからは太平洋艦隊の駆逐艦が参加します。

またウラジオストク港に停泊中、海上自衛隊とロシア太平洋艦隊の隊員によるスポーツや文化交流なども予定されているということで、清水1等海佐は「訓練や交流を通じて、友好を深めていきたい。日本とロシアは重要な関係で、こうした訓練を継続していくことが重要だ」と話していました。

日本側は北方領土問題の解決を含む平和条約交渉の進展のため、ロシア側と安全保障面での信頼関係を醸成していきたい考えで、こうした機会を通じて2国間の防衛交流を深めることにしています。