イランのタンカー ジブラルタル当局が拿捕 #nhk_news https://t.co/WTN06njb8f
— NHKニュース (@nhk_news) 2019年7月5日
イベリア半島の南端にあるイギリス領ジブラルタルの当局は4日、EUがシリアの石油産業に対して行っている制裁に反し原油をシリアの製油所に輸送しようとしたとして大型タンカーを拿捕したと発表しました。
タンカーはパナマ船籍ですが、イラン外務省はイラン産の石油を積んだイランのタンカーだと認めたうえで、駐在するイギリスの大使を呼んで抗議し、「奇妙で破壊的な行為で、地域の緊張を招きかねない」と強く反発しています。
アメリカがイラン産の原油の全面的な禁輸を各国に求める中、イランの友好国であるシリアはイランにとって数少ない原油の輸出先になっていると以前から指摘されてきました。
今回の拿捕についてスペインの外相は、アメリカからイギリスへの要請に基づいて行われたという見方を示しました。
アメリカとイランの緊張が続く中、イランの生命線ともいえる、原油を輸出するためのタンカーが拿捕されたことでイランが一層かたくなな態度に出るのではないかと懸念する声が出ています。
イランのタンカーが拿捕されたことについて、アメリカ・ホワイトハウスで安全保障政策を担当するボルトン大統領補佐官は4日、ツイッターに「すばらしいニュースだ。イギリスが、EU=ヨーロッパ連合の制裁に違反してシリアにイランの原油を輸送しようとしていたタンカーを拿捕した」と投稿し歓迎しました。
そのうえで「アメリカや同盟国は違法な取り引きによってイランやシリアが利益を得ないよう、取り組み続ける」としてイランやシリアに対し厳しい姿勢で臨むと強調しました。