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ホルムズ海峡では今月19日、イランの精鋭部隊、革命防衛隊が、国際的な航行規則に従わなかったとしてイギリスのタンカーを拿捕し捜査を行っていますが、イギリスはイランの主張は根拠がないとして強く反発しています。

これについてイギリスのハモンド財務相は21日、テレビのインタビューで「あらゆる対応策を検討している」と述べたほか、イギリスの新聞デイリーテレグラフは、政府がイラン関連の資産凍結も含めた制裁を検討していると伝えました。

またイギリスメディアは21日、拿捕される直前に行われたとされる、イラン側と、現場付近に展開していたイギリス海軍の艦艇の間での無線のやり取りの音声記録を伝えました。

この中で、イラン側がタンカーに対し何度も航路を変えるよう求めたのに対し、イギリス側が「タンカーの通行を妨げるべきではない」などとイラン側に求める一幕が記録されていました。

一方、イラン議会のラリジャニ議長は「タンカーの拿捕は、イギリスの海賊行為に対する報いだ」と述べて、今月初めにイギリス領ジブラルタルの当局が自国のタンカーを拿捕したことに対する報復だという認識を示しました。

イラン国内では、保守系のメディアなどで今回の拿捕が支持されていて、イギリスが対抗措置に踏み切れば反発は避けられず、緊張の緩和に向けた糸口を見いだせない状況が続いています。

イギリスメディアは21日、イギリスのタンカーがイランの精鋭部隊、革命防衛隊に拿捕される直前に現場海域で行われたとみられるイラン側とイギリス側の無線のやり取りを伝えました。

音声はイギリスの海事セキュリティ会社が公開したもので、イラン側がイギリス船籍のタンカー『ステナ・インペロ』に対し「命令に従うなら、安全を保障する。進路を変えなさい」と要求したのに対し、ホルムズ海峡付近に展開しているイギリス海軍の艦艇が国際法の下、国際海峡での通行は妨害されるべきではない」とイラン側の求めに応じないよう呼びかけています。

その後、イラン側がイギリス側に直接、「われわれは安全上の理由で、船を調査することをもとめる」と通知すると、イギリス側が「海峡を航行している『ステナ・インペロ』の通行を妨げるべきではない」と改めて要求を取り下げるよう求めるなど緊迫したやり取りとなっています。

イギリスとイランは互いのタンカーを1隻ずつ拿捕し、対立が続いています。またイランは、ペルシャ湾のホルムズ海峡で別の外国船籍のタンカー1隻も拿捕したとしています。

今月4日、ヨーロッパ、イベリア半島のイギリス領ジブラルタルの当局が、沖合を航行中のイランのタンカー1隻を拿捕しました。イギリスは拿捕の理由について、EU=ヨーロッパ連合の制裁措置に反して、シリアに原油を輸出しようとしたためだとしています。

これに対しイランは、制裁はEU域内の国のみに適用される上、そもそも目的地はシリアではなかったと主張し、解放しなければ報復措置も辞さないと警告しました。

そして19日にはイランの革命防衛隊が、イギリスのタンカー1隻をペルシャ湾のホルムズ海峡で拿捕しました。拿捕の理由についてイランは、タンカーが漁船と衝突する事故を起こしたにもかかわらず呼びかけに応じなかったためだと主張していますが、イギリスは報復措置であり受け入れられないと反発し、両国間で外交問題に発展しています。

一方イランは、燃料の密輸出を行ったとして、別の外国のタンカー1隻についても、14日にホルムズ海峡で拿捕したと明らかにしています。タンカーは、イランが公開した映像などからパナマ船籍のものと見られ、イギリス政府は自国との関連を否定していますが、国際的に重要なエネルギー資源の輸送路でタンカーが相次いで拿捕される異常事態となっています。

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