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アメリカとロシアは、INF=中距離核ミサイルの全廃条約をめぐって、互いに相手の違反を主張して義務の履行を停止し、条約は2日失効しました。これを受けて、ロシア外務省のリャプコフ次官は5日、記者会見を開きました。

このなかで、リャプコフ次官は、アメリカのエスパー国防長官が、条約の失効を受けて3日、地上発射型の中距離ミサイルをアジアに配備する考えを示したことに関連してアメリカが新しいシステムの配備をアジアで始めるのであれば、われわれもバランスをとるため適切な対応をとる」と述べ、アメリカの対応しだいでロシアもアジアでの中距離ミサイルの配備に踏み切るとけん制しました。

また、日本が配備計画を進めている新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」について、リャプコフ次官は、条約の失効を受けて、攻撃兵器として巡航ミサイルが搭載される可能性を考えるのが合理的だとしたうえで「その場合は、われわれも考慮に入れる」と述べ、ロシアも対抗措置を検討する可能性を明らかにしました。

INF全廃条約の失効を受けてプーチン大統領が発表した声明では「すべての責任はアメリカにあると強調したい」としてアメリカの対応を非難しました。

そのうえでアメリカが中距離ミサイルの製造を始めたなどという情報があれば、われわれもこうしたミサイルの開発に本格的に取り組むしかない」とけん制しました。

これに関連してロシア外務省のリャプコフ次官も5日、日本が配備計画を進めている新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」について、条約の失効を受けて、迎撃ではなく攻撃用の兵器として巡航ミサイルが搭載される可能性を考えるのが合理的だとしたうえで「その場合はわれわれも考慮に入れる」と述べ対抗措置を検討する可能性を明らかにしています。

ただ、プーチン大統領は声明でアメリカのミサイルが配備されるまではわれわれはどこにも配備しない」と強調し、「ルールのない混乱を避けるため、危険な結果についてよく考え、あいまいさを排した真剣で有意義な対話を始める必要がある」としてアメリカに対話を呼びかけました。

プーチン大統領としてはアメリカをけん制する姿勢は見せながらも経済状況が厳しいなか、ばく大な資金を必要とする軍拡競争が過熱することは避けたい思惑もあるとみられます。

ロシアメディアによりますと、シベリアのクラスノヤルスク地方にある軍の弾薬庫で5日午後、大規模な爆発が起き、これに伴って近くの軍の弾薬処理施設でも火事が起きました。

現場近くで撮影された映像では、激しい炎とともに黒い煙が高く立ち上っていて、メディアはこの爆発などで軍の関係者や住民合わせて8人がけがをしたと伝えています。

また、爆発が再び起きるおそれがあるとして、周辺の住民およそ6000人が避難しているということです。

ロシア国防省は、消火用のロボットを現場に派遣するなどして消火活動を進めるとともに、爆発の原因を調べています。

ロシアでは、これまでも軍の弾薬庫や演習場などで火事や爆発が相次ぎ、管理態勢の不備などが指摘されてきましたが、地元の通信社によりますと、ことしは今回を含めてすでに10件起きていて、例年よりさらに多くなっています。

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