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トランプ大統領は8日、アメリカの情報機関を統括する国家情報長官室のゴードン副長官が今月15日で退任すると、ツイッターで明らかにしました。

ゴードン副長官をめぐっては、トランプ大統領を厳しく批判するブレナン元CIA長官との良好な関係が問題視され、ホワイトハウスが副長官によるトランプ大統領へのブリーフィングを拒否したとも伝えられていました。

アメリカの情報機関をめぐっては、コーツ国家情報長官がすでに辞任を表明していて、情報機関のトップとナンバー2の相次ぐ退任について、アメリカのメディアは、トランプ大統領と情報機関との関係の冷え込みを象徴するものだと伝えています。

一方、トランプ大統領は国家情報長官の代行に、国家テロ対策センターの所長を務めるマグワイア氏を充てると明らかにしています。

コーツ氏の後任をめぐっては、トランプ大統領はいったんは共和党の下院議員を指名する考えを示していましたが、大統領に近すぎるという批判から人事案が撤回されており、アメリカのメディアからは人選が難航しているとの見方も出ています。

これは、有力紙ワシントン・ポストが、トランプ大統領本人や一家の事情に詳しい関係者へのインタビューを基に、8日、伝えたものです。

それによりますと、トランプ大統領の8歳年上の兄、フレッド氏は、パイロットになることを夢見て航空会社で訓練を受けていたということです。

これに対し、弟のトランプ大統領や父親は「時間のむだだ」として反対し、家業の不動産ビジネスに加わるよう繰り返し迫ったとしています。

こうした中、フレッド氏は次第にアルコールに依存するようになり、航空会社を退職に追い込まれました。

その後、家業の不動産ビジネスに加わったものの、アルコール依存症は悪化し、1981年、42歳の若さで亡くなったということです。

トランプ大統領は「兄にプレッシャーをかけたことを後悔している。みんな家業をやりたいものだと思っていたが、それが大きな間違いだった」と述べ、後悔の念を示しました。

これについてワシントン・ポストは「トランプ大統領が後悔していると話したり、間違いを認めたりするのは珍しい」としています。

そのうえで、トランプ大統領は「仮に私が酒を飲んでいたら、大統領としてこうして話すことはなかっただろう」などと述べ、兄のことが原因で、自分は酒を飲まないとしています。

トランプ大統領は、アメリカで深刻化する薬物の問題をめぐって、以前にも兄のアルコール依存症について言及していて、依存の問題に取り組む姿勢も示しています。