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イタリアでは去年6月、新興政党の「五つ星運動右派政党の「同盟」による連立政権が発足しましたが、政治路線の違いからたびたび対立してきました。

7日には議会上院で、イタリア北部のトリノとフランス南東部のリヨンを結ぶ高速鉄道の計画をめぐり、計画を支持する「同盟」と反対する「五つ星運動」で立場が分かれる事態となりました。

こうした中、同盟の党首のサルビーニ内相は8日、声明を発表し、「議会にもはや過半数はない。有権者の意見を直ちに聞くべきだ」として解散・総選挙を実施すべきだと主張しました。

これに対し、五つ星運動を率いるディマイオ副首相も「同盟は国をもてあそんできた。総選挙の準備はできている」と応じる構えを見せています。

イタリアでは去年3月に行われた総選挙で、五つ星運動が第1党となり、議会下院では同盟の倍近い議席保有していますが、世論調査の支持率では厳しい移民政策を掲げる同盟のサルビーニ内相が人気を集め、五つ星運動を上回っています。

議会の解散権は大統領にあり直ちに解散・総選挙となるかどうかは不透明ですが、連立を組む両党の関係修復は困難だという見方もあり、1年余り続いた連立政権は崩壊の危機に陥っています。

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