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チュニジア選挙管理委員会は、17日、カイドセブシ大統領の死去に伴って行われた大統領選挙の暫定結果を発表しました。

それによりますと、得票率は、無所属の憲法学者、カイス・サイード氏が18.4%と最も多く、次いで、みずから政党を立ち上げた実業家のナビル・カルウィ氏が15.58%でした。

いずれの候補も過半数の票を得られなかったため、今後、既成政党を批判するこの2人による決選投票が行われる見通しになりました。

今回の選挙には、議会で第1党のイスラム政党の候補や、死去した大統領に近い世俗派の候補も出ましたが、得票を伸ばせませんでした。

チュニジアでは、高い失業率など経済状況が改善しないことに国民の不満が高まっていて、今回の選挙結果は、これまでの政治への批判のあらわれだと受け止められています。

選挙は混乱なく行われましたが、決選投票に進む見通しとなったカルウィ氏は選挙運動が始まる直前に脱税や資金洗浄の疑いで拘束されていて、支持者からは政治的な理由による拘束で民主化に逆行すると批判の声があがっています。

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