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イギリスではジョンソン首相の意向で来月半ばまで議会が閉会されていることをめぐり、野党議員や市民は、EUからの合意なき離脱を避けるための議論を封じ込めるものだとして、各地の裁判所に訴えを起こしました。

このうち、スコットランドの裁判所は、今月11日、原告の主張を認めて閉会は違法だという判断を示した一方、イングランドの裁判所は原告の訴えを退け、2つの裁判所で異なる判断が示されていました。

これを受けて審理を続けていた最高裁判所は24日、11人の裁判官が全会一致で「議会の閉会は無効だ」として、違法という判断を示しました。

その理由について、離脱期限まで8週間程度しか残されていないのに、閉会によって、国民の代表として選ばれた議員は意見を表明する役割を果たすことができなくなり、民主主義に与えた影響は計り知れないとしています。

そのうえで、議会を直ちに再開するかどうかなど今後については、議会か議長が判断することになるとしています。

これについて議会下院のバーコウ議長は最高裁の判断を受け入れる。議会をすみやかに招集しなくてはならず、緊急に各党の党首と協議したい」とする声明を発表しました。

議会は来月14日に新たな会期が始まることになっていますが、野党側からは、離脱をめぐる議論を進めるためにも、すみやかに開会すべきだという声がすでに上がっています。

ジョンソン首相はこれまでに最高裁判所の判断には従うと表明していますが、離脱をめぐり、厳しい立場に追い込まれているだけにさらなる打撃となります。

イギリスの最高裁判所は、議会の閉会を違法であり、無効だと判断した理由について「閉会の決定は、合理的な正統性がないまま、議会が法的に機能することを妨害している」としています。

そのうえで「議会を直ちに再開するかどうかなど今後の判断については、議会か議長が判断することになる」としています。

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