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16日に投票が行われたスリランカの大統領選挙は、内戦時代に暗殺された大統領の息子で、連立与党の候補のサジット・プレマダーサ氏と、マヒンダ・ラジャパクサ前大統領の弟で、国防次官を務めたゴタバヤ・ラジャパクサ氏の事実上2人の争いとなりました。

選挙管理委員会の発表によりますと、ゴタバヤ氏の得票率が52.25%、プレマダーサ氏が41.99%でゴタバヤ氏が過半数を獲得し勝利しました。

ことし4月に起きた同時爆破テロ事件を受けて、国民の間にテロ対策の強化を求める声が高まる中、ゴタバヤ氏が治安対策を最優先に掲げたことが勝因の一つとみられています。

兄のラジャパクサ前大統領は、在任中、一族で権力を独占したとして国民から強い反発を受け、4年前の大統領選挙で政権の座を失いましたが、弟の勝利によって再び政治的な影響力を持つことになります。

前大統領は、大規模な港湾施設の誘致など中国との関係を強化しましたが、ゴタバヤ氏もこうした外交方針を復活させる可能性があり、海上交通路の要衝に位置するスリランカの方針転換は、インドや日本を含む、アジアの安全保障にも影響を与えそうです。

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