東大進学NO1・開成生は、なぜ何よりも「運動会」を重要視するのか
— 文春オンライン (@bunshun_online) November 23, 2019
開成の卒業生たちが礼儀正しい理由 #開成高校 #男子御三家 #文春オンラインhttps://t.co/untT2Vw7gX
「運動会本番は8色分の桟敷があって、そこに並んで応援するのです。組ごとに色が決められています。1組が紫、2組が白、3組が青、4組が緑、5組が橙、6組が黄、7組が赤、8組が黒です」
そして、この組は学年別に編成されるわけではなく、「縦割り編成」なのが特徴的だという。
「団長が暴走しないように『組責任者』というのが一人いて、こいつが圧倒的に優秀。学業的にも人格的にも優れている人が組責任者になりますね」
応援団長はクラスの中で最もリーダーシップを張れるだろうと期待された生徒が選ばれる。一言でリーダーシップといっても、全体を力強く統率するタイプだけではなく、クラス全員の意見にしっかり耳を傾けられる忍耐力と調整能力に優れたタイプなどさまざま。いずれにせよ、応援団長と組責任者の2名は、高2から高3の1年近くかけて運動会成功を目指して準備を積み重ねていくため、その負担やプレッシャーはかなり大きいらしい。
「いま思えば、開成の子たちは学内、とりわけ運動会などの行事を通じて『ミニ社会』を経験しているのでしょう。怒鳴られる側になったり、今度は怒鳴る側に立ったり……。そういう経験を繰り返して彼らは成長していくのでしょう。だからか、開成出身者に共通しているのは集団で行動する時に先頭に立って……というよりも、サポート役になる人が多いような気がしますね。人のために尽くすことを決して厭わない」
「開成卒業生たちは、どんなに不利な状況に陥ったとしても、そこにあるルールの中で『最良の方法』を見出して、結果を出すことに長けています。これは運動会で培った姿勢の一つでしょう」
「開成の生徒たちは運動会ではルールを守りつつ、自分たちが勝つためにその裏技を考えるのが得意です。たとえば、棒倒しである『裏技』が成功したら、その翌年にはそれを制するルール変更がなされる……この繰り返し。開成の生徒たちが結果を出すために自ら『最良の方法』をつきつめて考え、それを実践しているということです」
「相手への接し方、そして、対象の見方……開成で学んだことは人生で大いに役立っています」
なぜ名門男子校・麻布は「反体制派」を量産するのか
— 文春オンライン (@bunshun_online) November 22, 2019
いまでも息づく創立者・江原素六の理念とは #麻布高校 #男子御三家 #文春オンラインhttps://t.co/TZ8g21fNnx
・麻布生……組立説明書は無視、感覚だけで独創的かつ味のある逸品を製作する。
・開成生……組立説明書を一言一句しっかり読み込み、精巧で完璧な作品を製作する。
・武蔵生……組立の途中で各パーツにのめりこんでしまい、なかなか作品が完成しない。
麻布は「鬼才」。
開成は「秀才」。
武蔵は「変人」。
麻布の難関の入試を見事にパスし、入学した生徒たちはすぐに麻布の歴史を学ぶ。1学期の道徳の時間に「中1校長特別授業」がある。麻布の創立者である江原素六の歩んできた道が書かれている新書サイズの本(加藤史朗著『江原素六の生涯』麻布文庫第1巻)が生徒たちに手渡され、それに基づき、校長が授業をおこなう。そして、生徒たちは夏休みにこの本についての感想文に取り組むというものだ。
「一体日本人の考えでは、何だか政府が一番大きいように思って居る。文明の進んだ国においては、政府の力などは至って微弱なものである」
「人を待遇するには、人の自由と権利を尊重しなければならないと同時に、自らも独立自尊の徳に満ちておらねばならぬ」
「労働者は『人』であるとの自覚から、各個人が独立の品位を保つ為に、労働に対する正当なる労銀を要求する権利を、欧米にてははやくから法律を以て認めているのである。この正当の労銀を要求するには、個人の力では目的を達し難いゆえに、団体の力を以てこれに当たるのである。富める者、地位ある者は、とかく傲慢に陥り易いものであるから」
東大合格者数激減!? それでも、武蔵が「御三家」である理由
— 文春オンライン (@bunshun_online) 2019年11月24日
「学校は学問をしにくるところです。勉強は各自勝手にしなさい」 #武蔵高校 #男子御三家 #文春オンラインhttps://t.co/6GYWU7fFYG
今回紹介するのは東京都練馬区にある「武蔵」。広大なキャンパスと敷地内の豊かな緑が印象的なキャンパスだ。そこに一歩足を踏み入れると、周囲からの雑音が消え、清々しい空気に包みこまれたような気分になる。
30年程前までは東京大学合格者数ランキングでベスト10入りの常連であり、一時期は90名近い合格者を輩出したこともあった武蔵。しかし、東京大学合格者数はその「全盛期」と比較すると低迷気味であり、その状況を指して「武蔵は御三家から凋落した」などとメディアがシニカルに書き立てた時期もあった。2019年度の東京大学合格者数は22名(全国第27位)。もっとも、卒業生数(高3の1学年)が約400名の開成、約300名の麻布に対して、武蔵は約160名と少ないのではあるが。
「ぼくは高2・高3のときに同級生集めてセンター試験の問題を解く勉強会を開こうと考えたのですが、『受験勉強なんか学校でやるもんじゃない。ここは学問をやる場所だ』と先生に却下されました(笑)。この学校は中学校に入った瞬間、『諸君、学校は学問をしにくるところです。勉強は各自勝手にしなさい』と叩き込まれるのです」
この話を武蔵の副校長の高野橋雅之先生に振ってみた。ご自身も武蔵の卒業生である高野橋先生は微笑んだ。
「入学直後に教師から『教師の言うことを信じるな』と言われました。そして、世の中のテレビや新聞に書かれていることを鵜呑みにするなよ、と。自分で1次情報をちゃんと集めて、それを基にして自信で判断する。そんな姿勢を6年間で身につけなさいということだったのでしょう」
一人の少年が教室で身を固くして、授業の始まりを待っていた。
今日は少年が最も得意にしている理科(生物)の授業である。いままで小学校や塾で習ったものよりも、もっと高度な解説がなされるのかもしれない。少年の心は期待と不安がない交ぜになっていた。
その教員は第一声こう発した。
「じゃあ、今日はみんなで紐を作るぞ」
そして、タコ糸のような細い紐を生徒たちに見せながら、器用に編んでみせた。
「いいかい、俺みたいにやってみろ」生徒たちに細い紐が配られた。教室全体がざわついていた。それもそうだろう。少年を含め、全員男子なのだから3つ編みにした経験などない。どうしてこんな作業を? 少年は戸惑いながらも、数十分かけて紐をようやく編み上げた。
「はい、今日の授業はこれでおしまい」
1週間後、その男性教員が教室へやってくるなり、生徒たちの顔を見渡すようにして言った。
「前回作った紐はあるな。……よし、じゃあこれからルーペをみんなに配るから、その紐を括り付けて、首からぶら下げろ」
そして、男性教員はこう続けた。
「全員準備はできたな。それでは、みんなで外に出よう。ルーペで好きな植物を観察してみなさい。テーマは特にない。気になったものを観察しなさい」
3回目の授業の冒頭。
男性教員はにっこりと微笑みながら、生徒たちにケント紙を配り始めた。
「これから、先週ルーペで各自が観察したものをここにスケッチするんだ。いいか、絵画を描けと指示しているわけではない。だから、線を引くことは厳禁だ。言っている意味が分かるか? その輪郭、濃淡……すべてを点で表すんだぞ。スケッチの真髄はここにある」
生徒たちは一心不乱に作業にとりかかっている。
「そう。大学の講義みたいです。それも、パンキョー(一般教養科目)ではなく、専門のレベルです」
実際、武蔵の教員は専門分野における「研究者」である場合が多い。聞けば、武蔵の教員は研究日が与えられていて、授業は週4回以内で収まる教員が多い。
校長の杉山剛士先生は、武蔵の教員たちの質の高さが誇りだという。
「わたしがいつも感心させられるのは、先生方はみんな普段から研究テーマを持って勉強していて、学問的な好奇心旺盛な方ばかり。そういう先生方が分割授業なども取り入れた少人数制の指導をおこなっているので、生徒たちは好奇心を刺激されていく……そんな学びの仕掛けが武蔵にはずっと受け継がれているのです。武蔵の学びは『ワクワク、ワイワイ』……そんな雰囲気の中で生徒たちは創造性、個性を培っていくのでしょう」
校長の杉山先生はこんなエピソードも教えてくれた。
「たとえば、今年の記念祭(文化祭のこと)の講演会に卒業生でミュージシャンの亀田誠二さんが登壇しました。その彼が講演会で『武蔵で学んだことは“自ら調べ自ら考える”』って口にしたのです。そして、同じく卒業生の早稲田大学総長の田中愛治さんを講演会に招いたときも、やはり『武蔵では自ら調べ自ら考える姿勢を身に付けた』っておっしゃっていたのです」
「武蔵学園は問題を自ら調べ自ら考え、そして自ら解決する力を身につける教育を重視しています」(学校法人根津育英会武蔵学園 学園長・有馬朗人氏)
副校長の高野橋先生は子どもたちの成長を「待つ」ことが大切だと強調する。
「男の子は中学入学当初はなかなか目に見える成長はないけれど、あるときにギュッと伸びることがよくあるのです。だから、男の子を成長させるにはひたすら『待つ』ことしかないと思いますよ。すると、あるとき男の子はスイッチが入る瞬間があって、そこから人が変わる……そういう男の子の成長観、教育観というのは、再確認すべきでしょう」
「わたしが進路担当として外に対して広報活動していたときに、進路先をはたと見直してみたのです。すると、東大ではないけれど、旧帝大、国立医学部、早慶……大半の生徒はこの範囲の大学に進学しているのです。東大に拘らないバラツキはどうして生まれたのだろうと考えて分かったのは、高校時代に『自分はこれをやりたい』と決まる生徒が多いことです。たとえば、建築やりたいと思ったら東大を選ばない。なぜなら、進学の振り分けが途中でありますから建築に行けるとは限らない……それなら早稲田の建築に行こうとかね」
「進学実績、生徒たちの進路希望を叶えなければ武蔵ではない。そう思っています。そのために大切なのは現場の一人一人の先生がどういう教育デザインを描いていくのかが大切です。もちろん、進路希望の実現、イコール、東大とは考えていません」
「自調自考」の姿勢が芽生えるまで、武蔵の教員は生徒たちを温かく見守り、「学問」の奥深さを伝え続けていく。すると、彼らは何かをきっかけに将来の具体的な展望を思い描くようになる。
羽生さんの弁護士の仕事に対する洞察が的確で驚く。
「法曹の世界でいえば、法律相談には法律上はどうにもならない相談もきますよね。でも、「法律ではどうにもならなくても、そこをなんとかしてほしい」という人間の気持ちの問題も存在する。」
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