グレタさん ポルトガルに到着 温暖化対策の国連会議に参加へ #nhk_news https://t.co/i8Kg2yVTHO
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地球温暖化対策を訴える16歳の活動家、グレタ・トゥーンベリさんがスペインで開かれている温暖化対策の国連の会議、COP25に参加するため、さきほど日本時間の午後10時前、ポルトガルの港に船で到着しました。
グレタさんは訪問先のアメリカからおよそ3週間かけて船で大西洋を横断し、港で待ち構えていた若者や関係者の歓迎を受けました。
スペインにはこのあと陸路で移動する予定で、COP25での活動に関心が集まっています。
地球温暖化対策を訴える16歳の活動家、グレタ・トゥーンベリさんがスペインで開かれている温暖化対策の国連の会議、COP25に参加するため、ポルトガルの港に船で到着しました。https://t.co/i8Kg2yEiQg#nhk_news #nhk_video pic.twitter.com/z4ZK8zkRMW
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Greta Thunberg arrives in Portugal https://t.co/Kaw0ZPp1eH
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グレタさん COP25参加へ「圧力をかけていきたい」 #nhk_news https://t.co/kUf6I8Eq3O
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グレタさんは先月13日にアメリカ東部のバージニア州の港を出港し、帆船でおよそ3週間かけて大西洋を横断しました。
そして3日午後、日本時間の3日夜、ポルトガルの首都リスボンの港に到着し、地元で温暖化対策を求める活動をしている若者ら、出迎えた人たちの歓迎を受けました。
グレタさんは長旅の疲れも見せず集まった人たちの前でスピーチを行い、「歓迎してくれてありがとう。すばらしい船旅でリラックスできました」と話しました。
そのうえで「権力者が地球温暖化の問題に優先して取り組むよう圧力をかけていきたい。未来の世代や発展途上国の人たちの声が届くよう取り組みを続けます」と述べてCOP25での活動に意欲を見せました。
グレタさんは、ことし8月からアメリカに滞在しCOP25が開かれる予定だった南米のチリに陸路で向かうことにしていましたが、チリが開催を断念したため、急きょ、新たな開催地となったスペインを目指すことになりました。
グレタさんは数日、リスボンで過ごした後、スペインに向かうということでCOP25とともに、6日にマドリードで予定されているデモにも参加して温暖化対策の強化を訴えることにしています。
COP25 海草など海の生物 温暖化対策に有効 #nhk_news https://t.co/th8MEwuORx
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「COP25」は当初、チリのサンティアゴで開催される予定だったことからチリが議長国を務めていて、日本時間の3日夜、議長国主催のシンポジウムが開かれました。
このなかで、チリのシュミット環境相は、「地球の3分の2は海だ。温暖化対策を進めるうえで海の役割は大きく、各国の温室効果ガスの削減目標にしっかりと位置づけるべきだ」と呼びかけました。
そして、研究者たちが、陸上よりも海のほうが二酸化炭素を多く吸収していると指摘し、海の中で海草などの生物が吸収する二酸化炭素を「ブルーカーボン」と呼び、ブルーカーボンを増やしていくことが温暖化対策の有効な選択肢になると訴えていました。
議長国は今回の会議を「Blue COP」と位置づけていて、会期中、温暖化対策を進めるうえでの海の重要性などについて訴えていくことにしています。
海草や藻場などを活用した温暖化対策は、四方を海に囲まれた日本でも効果が期待できるとして、国が検討を始めています。
国土交通省は、ことし6月から関係省庁や有識者による検討会を立ち上げて、どのくらいの二酸化炭素を吸収する見込みがあるのかや、海草や藻場などを保護する対策について議論を進めています。
有識者や関係団体などが参加して活動してきた「ブルーカーボン研究会」は、国内の海草などが吸収する二酸化炭素の量は2013年の時点で最大、年間およそ680万トンにのぼると試算しています。
国の検討会ではこの試算をもとに、藻場を新たにつくったり面積を広げたりすれば2030年には二酸化炭素の吸収量は34%増えて、910万トンになると見込んでいます。
これは、同じ年の森林による吸収量の推計、2780万トンのおよそ30%にあたります。
海草などの海の生物による二酸化炭素の吸収量について、オーストラリアやアメリカなどは温室効果ガス排出量の削減目標に組み込もうと算定を始めています。
日本では、海草などが減って魚などが生息しなくなる「磯焼け」の対策として、海草や藻場を増やそうという取り組みが各地で行われていて、国や専門家はこうした取り組みも温暖化対策につながるとみています。
このうち、北海道泊村では、ことし10月から、地元の漁業組合が日本製鉄とともに、コンブを増やす取り組みを始めています。
鉄鋼スラグと腐葉土が入った、およそ20キロの袋を海に埋め立てます。
コンブが好む浅場の土台をつくるとともに、鉄分が栄養となり生育を促すことができるということです。
地元の漁業者によりますと、沿岸では磯焼けが進んで30年ほど前にコンブがなくなり魚も見られなくなったということです。
漁業者の1人は「磯焼けは温暖化で水温が高くなるために起きるとも言われている。アワビもウニもニシンも、産卵する場所ができて昔のようになればいいなと思う」と話していました。
また、福岡市では、平成17年から博多湾でアマモを植えてきました。
当初は、イカが卵を産みつけたり、魚のすみかとなったりすることから始めた取り組みでしたが、温暖化対策にもなることに注目し今後、専門家とともに二酸化炭素の吸収量を算出することにしています。
Chile pushes for 'blue carbon' at COP25 https://t.co/LRTWbSToST
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