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ポール・ボルカー氏は1927年生まれで、ニューヨーク連邦準備銀行の要職などを歴任したあと、1979年から8年間、FRBの議長を務めました。

当時のアメリカ経済は、10%を超える激しいインフレに苦しんでいましたが、ボルカー氏は、大胆な金融引き締め策を断行し、物価上昇の封じ込めに努めました。

さらに、2008年のリーマンショックのあと、オバマ大統領からの要請でホワイトハウスの経済回復諮問会議のトップに就任し、金融機関に対する規制の強化に取り組みました。

この金融規制は、危機の再発を防ぐため、銀行が行き過ぎた行動をとらないようヘッジファンドへの投資に厳しい制限を加える内容で、「ボルカー・ルール」と呼ばれ、今の金融規制の土台となっています。

ボルカー氏は8日、ニューヨークの自宅で亡くなりました。

FRBの現在のトップ、パウエル議長は、「ボルカー氏の貢献は、後世まで続く遺産を残した」とコメントし、哀悼の意を表しました。