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日韓関係をめぐっては、韓国政府が先月、日韓の軍事情報包括保護協定=GSOMIAの維持を決定したことから、今月下旬に安倍総理大臣とムン・ジェイン文在寅)大統領との首脳会談が調整されています。

これを前にASEM=アジア・ヨーロッパ外相会合に出席するため、スペインのマドリードを訪れている茂木外務大臣は、韓国のカン・ギョンファ外相と会談することを検討していました。

しかし、日程の調整がつかず、会談は見送られることになりました。このため、茂木大臣は外相会合の合間に短時間、カン外相と意見を交わしたい考えです。

日本政府としては、日韓関係悪化の根底にあるのは太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題だとして、今後も外交当局間の意思疎通は続けながら、韓国側に国際法違反の状態を是正するよう求めていく方針です。

そして、韓国国会でムン・ヒサン議長らが「徴用」をめぐる問題の解決に向けた法案の提出を目指していることも踏まえ、韓国政府の責任で日本側が受け入れ可能な解決策の実現を求めることにしています。

北朝鮮は先月28日に13回目となる弾道ミサイルを発射し、今月7日と14日にはミサイルに関連した実験が行われたことを示唆するなど、ミサイル開発を進める強硬な姿勢を崩していません。

国連は北朝鮮のミサイル開発などの資金源を断つ制裁決議をおととし採択し、この中に盛り込まれた北朝鮮の労働者の送還が今月22日に期限を迎えます。

これについて、北朝鮮に駐在するロシアのマツェゴラ大使は14日、滞在先のウラジオストクで取材に応じ、北朝鮮の労働者はロシアにとって有益だが帰国していて、ロシアはそのすべてを失おうとしている」と述べました。

ロシアはおととしの時点で、3万人余りが働いていた北朝鮮の労働者を送還する方針ですが、今回の発言は国際社会と足並みをそろえて制裁決議を順守する姿勢を改めて示した形です。

また、マツェゴラ大使は北朝鮮の労働者が利用するウラジオストクピョンヤンを結ぶ北朝鮮国営のコリョ航空の定期便について、北朝鮮の労働者がいなくなれば路線はなくなるだろう」と述べ、廃止される可能性を示唆しました。

北朝鮮に対する国連安全保障理事会の制裁の一環で、各国にいる北朝鮮労働者は今月22日までに送還されることになっています。

こうした中、北朝鮮が外貨を獲得する手段ともなっていたロシアのモスクワにある2つの北朝鮮レストランのうち1つが閉店し、関係者はNHKに対して「従業員のビザが更新されなかった」と述べました。

一方、もう1つのレストランは今も営業していて、店の関係者は「年末年始も休まない。今後も営業を続ける」と述べ、閉店する予定はないとしています。

このレストランの登記情報などによりますと、店を経営する会社の社長はロシア人とされるものの、会社の創設者で利益を100%得る立場にある人物は北朝鮮国籍とみられる男性で、今後も変わらない可能性があることが分かりました。

国連の制裁決議に従ってロシアも就労ビザの発給を止めたとみられますが、このレストランの創設者の男性は別のビザなど制裁に抵触しない形でロシアに滞在する可能性もあります。

外交関係者は「営業を継続するのであればどういう形で続けるのか注目している」と述べるなど、モスクワに駐在する各国の外交関係者は北朝鮮が制裁の抜け穴を探して外貨獲得の手段を維持するのではと注視しています。

北朝鮮の国防科学院は14日午後、談話を発表し、「昨夜(13日夜)、衛星発射場で重大な実験が行われた。成果はわが国の核戦争抑止力を一層強化するために適用されるだろう」と明らかにしました。

実験の詳しい内容は明らかにしていませんが、ミサイルに関連した実験を行ったものとみられます。

この実験について、朝鮮人民軍のパク・チョンチョン総参謀長は14日夜、国営の朝鮮中央通信を通じて談話を発表しました。

談話の中で、アメリカの核の脅威を確固として制圧するための新たな戦略兵器の開発に適用される」として、実験の成果を誇示しました。

そのうえで、「われわれは巨大な力を蓄えた。アメリカをはじめとする敵対勢力は、われわれを刺激する言動を慎んでこそ年末を安らかにすごせるだろう」として、アメリカをけん制しました。

北朝鮮アメリカとの非核化交渉をめぐって、一方的に年内という期限を設けて譲歩を迫っていますが、アメリカが応じないことから挑発を強めています。

一方、談話では「われわれは対話にも対決にも不慣れであってはならない」として、アメリカとの対話の可能性にも言及しています。

アメリカで北朝鮮との交渉を担当し、国務副長官に就任する見通しのビーガン特別代表は、15日から19日にかけて日本と韓国を訪問する予定で、14日、ワシントン近郊の空港から出発しました。

ビーガン氏は空港でNHKの取材に応じ、今回、最初の訪問地となる韓国に滞在中、北朝鮮側と接触するのではないかという見方が出ていることについては、「今は何も言うことはない」と述べるにとどめました。

北朝鮮は一方的に年内という期限を設けてアメリカに譲歩を迫り、今月8日に続いて14日も「ソヘ衛星発射場で重大な実験を行った」と発表するなど、挑発を強めています。

これについて、ビーガン氏はアメリカの方針は何も変わっていない。北朝鮮もそれを知っている」と述べ、非核化を求める方針に変わりはないことを強調しました。

ビーガン氏は今回の訪問で日本と韓国の高官と会談し、今後の北朝鮮への対応について話し合い、緊密な連携を確認する方針です。