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インド議会は先週、バングラデシュパキスタンなど近隣の3か国から迫害を逃れてきたヒンドゥー教徒など、6つの宗教の信者に市民権を与えるとする法律の改正案を可決しました。

これに対し、バングラデシュに隣接する北東部アッサム州では、大勢の移民が流入することを懸念する住民らがデモを行い、一部が治安部隊と衝突して、これまでに6人が死亡しました。

こうした治安の悪化を受けて、今週予定されていた安倍総理大臣の現地への訪問は直前になって延期されました。

また、可決された法案はイスラム教徒を対象外としていることから宗教による差別だとの批判も上がっていて、インドの首都ニューデリーでは15日、イスラム系の大学に学生など数千人が集まり抗議デモを行いました。

一部が暴徒化してバスや車などに火をつけ、治安部隊が催涙弾を発射するなどして応じたため、多数のけが人が出たということです。

インドのモディ首相は「法律は迫害された少数派の生活のためで、インド国民には影響を与えない」などと訴えて理解を求めていますが、抗議の動きは他の都市にも広がっていて収束する見通しはたっていません。

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