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令和になって初めての新春恒例の「歌会始」が16日、皇居で行われました。

ことしの「歌会始」のお題は「望」で、全国と海外から合わせて1万5000首余りの短歌が寄せられました。皇居・宮殿の「松の間」では、初めに入選した10人の歌が天皇皇后両陛下や皇族方の前で古式にのっとって披露されました。

歌会始」は、新春の宮中の伝統行事で、毎年この時期に天皇が定めたお題で行われていて、去年5月の皇位継承後では初めてとなりました。

このうち、新潟市江南区の高校3年生、篠田朱里さん(17)は、大学受験を前に今後の進路について母親と話し合った時の情景を、「助手席で 進路希望を 話す時 母は静かに ラジオを消した」と詠みました。

北九州市門司区の寺の住職の妻、粟屋融子さん(61)は、以前、長女が使っていた古いランドセルを紛争地域の子どもたちに贈った時のことを振り返り、「ランドセルは ※海渡りゆく アフガンの 子らの希望を 抱き留むるため」と詠みました。

続いて皇族方の歌が披露され、秋篠宮妃の紀子さまは、去年訪れた岩手県釜石市で、震災後に高台に移転した学校へと続く階段に、子どもたちが育てたひまわりの鉢が並んでいた様子を「高台に 移れる校舎の きざはしに 子らの咲かせし 向日葵(ひまはり)望む」と詠まれました。

皇位継承順位1位の「皇嗣」の秋篠宮さまは、かつて栃木県の那須御用邸で、昭和天皇から屋上へ誘われ、たくさんの星が輝く空を眺めた時の気持ちを思い出し、「祖父宮(おほぢみや)と 望みし那須の 高処(たかど)より 煌めく銀河に 心躍らす」と詠まれました。

17年ぶりに「歌会始」に臨んだ皇后さまは、毎年のように訪ねてきた災害の被災地で、若いボランティアの人たちが後片づけなどを献身的に行い、復興の希望と勇気を与えていることに思いを寄せ、「災ひより 立ち上がらむと する人に 若きらの力 希望もたらす」と詠まれました。

最後に天皇陛下の「学舎(まなびや)に ひびかふ子らの 弾む声 さやけくあれと ひたすら望む」という歌が詠み上げられました。

この歌は、皇后さまとともに訪れてきた施設などで子どもたちと触れ合うたび、その将来が明るくあってほしいと願ってきた気持ちを詠まれたものです。

来年の歌会始のお題は「実」で、「実」の文字が詠み込まれていればよく、「実験」や「果実」のような熟語にしたり、「実る」のように訓読みにしたりしてもかまいません。

作品は、16日から9月30日まで受け付けられます。

※「海」は、「毎」の下半分が「母」

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