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 仙台高裁は27日、女子高生が殺害された事件の遺族をフェイスブック(FB)で侮辱し、裁判官に対する国民の信頼を傷つけたとして、裁判官分限法に基づき、同高裁の岡口基一裁判官(53)の懲戒を最高裁に申し立てた。

 仙台高裁によると、岡口裁判官は、東京高裁判事だった平成29年、都立高3年、岩瀬加奈さん=当時(17)=が殺害された事件を巡り、ツイッターで不適切な投稿をして厳重注意処分を受けたにもかかわらず、昨年11月、「遺族は俺を非難するよう東京高裁事務局に洗脳された」などとフェイスブックに投稿した。

 遺族側は「事実に反し、遺族を侮辱するものだ」として、仙台高裁に抗議し厳重処分を求めていた。

仙台高等裁判所は、民事裁判を担当する岡口基一裁判官が自分のフェイスブックに殺人事件の遺族を侮辱する内容の投稿をしたとして、最高裁判所に懲戒を申し立てました。岡口裁判官がSNSの投稿をめぐって懲戒を申し立てられるのは2度目です。

懲戒を申し立てられたのは、仙台高等裁判所で民事裁判を担当する岡口基一裁判官(53)です。

裁判所によりますと、岡口裁判官は去年11月、自分のフェイスブックで、東京の女子高校生が殺害された事件の遺族について「自分を非難するように東京高裁などに洗脳されている」という投稿を行いました。

岡口裁判官は以前にも、この事件に関してツイッターに投稿し、遺族から抗議を受けていて、おととし、当時所属していた東京高等裁判所から厳重注意処分を受けています。

仙台高裁は、今回の投稿について「以前の投稿で遺族から厳重な処分を求める要望が出た経緯があったのに、今回も遺族を侮辱し、裁判官に対する国民の信頼を損ねた」として27日、最高裁判所に懲戒を申し立てました。

今後、裁判官の処分を審理するための「分限裁判」が、最高裁判所で開かれることになります。

岡口裁判官は、フェイスブックへの投稿の後の去年11月、インタ-ネット上で「語句の選択が適切でないことが明らかであるため、その後、この表現を撤回し、関係者の方々へ謝罪している」などとするコメントを出しています。

岡口裁判官は、別の民事裁判に関するツイッターへの投稿をめぐって、おととしにも懲戒を申し立てられ、分限裁判で戒告の懲戒処分を受けています。

また、これらの投稿をめぐって罷免を求める訴追請求が出され、国会の裁判官訴追委員会で調査が行われていますが、本人の補佐人の弁護士は「著しい非行にはあたらず、訴追されるべきではない」としています。

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