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イギリスの有力シンクタンク、国際戦略研究所は14日、世界各国の軍事力や地域情勢を分析した年次報告書、「ミリタリー・バランス」を発表しました。

報告書では、去年1年間の世界全体の軍事費は前の年に比べて4%増加し、過去10年間で最も高い伸び率になったと指摘したうえで、アメリカと中国の軍事費は、いずれも世界の平均を上回り、前の年より6.6%増加したとしています。

ただアメリの増加分が、イギリスの1年間の国防予算に匹敵する534億ドル、日本円で5兆8000億円余りと過去10年間で最大となっているのに対し、中国は経済情勢を反映して伸び率は鈍化しているということです。

報告書は、アメリカとロシアの核軍縮条約、INF=中距離核ミサイルの全廃条約が去年失効し、中国が加わっていない「新START」も来年の期限後、延長されるかどうか不透明であるなどとしたうえで、第2次世界大戦後のルールに基づいた国際秩序は厳しい状況に直面していると分析しています。