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内戦が続くシリアでは、アサド政権の軍が反政府勢力の最後の拠点である北西部イドリブ県への攻勢を強めているのに対し、隣国トルコが反政府勢力を支援して軍を投入し押し返す構えを見せ、双方の正規軍どうしの全面衝突への懸念が強まっています。

これを受けアサド政権の後ろ盾のロシアのプーチン大統領とトルコのエルドアン大統領が21日、電話で会談しました。

ロシア大統領府によりますと、プーチン大統領は会談でトルコ側に深刻な懸念を示したうえで「シリアの領土の保全が必要だ」として、アサド政権を擁護する姿勢を改めて示しました。

これに対し、トルコ側の発表ではエルドアン大統領が「アサド政権の軍を止めなければならない」と主張して、イドリブ県からの実質的な撤退を求め、事態の打開には至りませんでした。

両首脳は今後も協議を続ける方針を確認しましたが、それぞれの主張の隔たりは大きく、情勢は緊迫しています。

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