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シリア北西部でアサド政権とトルコ軍の部隊が衝突し、国内で家を失った人達が急増する中、360万人のシリア難民を抱えるトルコではエルドアン大統領がトルコからヨーロッパに向かおうとする難民の動きを黙認する姿勢を示し、ヨーロッパに揺さぶりをかけています。

これについてトルコと国境を接する東ヨーロッパのブルガリアではボリソフ首相が今月2日にトルコを訪問し、難民の対応について、エルドアン大統領と直接、話をする考えを示しました。

ブルガリア政府によりますと、国境にはトルコからの難民は来ていないということですが、国防相は必要であれば軍や特殊部隊など合わせて350人を国境に派遣する用意があるとしていて、難民の動きを警戒しています。

また5年前の2015年、中東などからヨーロッパに多くの難民や移民が訪れた際、受け入れを強く拒否したハンガリーオルバン首相も28日、「新たな移民の波が押し寄せると考える必要がある。国境を守らねばならない」と述べ、国境の警備を強化する決定を下しました。

ヨーロッパ中部のオーストリアでも29日、クルツ首相が「2015年の二の舞は絶対に避けねばならない」と述べたうえで、トルコと国境を接する国などに警察を派遣するなど支援する用意があるとしており、中東欧諸国で警戒が広がっています。

トルコ政府がこれまで閉鎖していた国境を開き、多くの難民がヨーロッパ側に押し寄せる可能性が出ていることに、EU=ヨーロッパ連合は警戒を強めています。

EUは5年前、シリアなどの治安情勢が悪化し、大勢の難民がヨーロッパ各国に渡る、いわゆる「難民危機」が起きたことをきっかけに、難民の主な経由地となっていたトルコに対し、難民を国内にとどめてもらう見返りに資金を提供する合意を交わしています。

ところが今回、シリア情勢の緊迫化を受けてトルコがヨーロッパを目指す難民の移動を阻止しない姿勢を示し、EUの報道官は先週、「合意は今も有効で、トルコが義務を守ることを期待している」と述べて、トルコをけん制しました。

EUが警戒感を募らせる背景には5年前の「難民危機」が大きなトラウマになっていることがあります。

当時、EUが示した難民受け入れの政策をめぐって加盟各国の意見が鋭く対立し、EUの分断があらわになったほか、難民や移民に対し排他的で、EUに批判的な勢力が各国で台頭するきっかけとなったからです。

EU市民の間では難民の流入を懸念する声は依然として強く、去年秋にすべての加盟国を対象に行われた世論調査では、EUが抱える最も重要な課題として「移民・難民問題」を挙げた人は地球温暖化や経済、テロ対策などを大きく上回って、最も多い全体のおよそ3分の1にのぼりました。

EUはイギリスの離脱を受けてこれまで以上に求心力が問われる中、難民が再び域内に押し寄せる事態となれば、再び対立の火種を抱えることになりかねず、難民の動向やトルコの対応に神経をとがらせています。

イラン保健省は1日、新型コロナウイルスへの感染が確認された人が前の日より新たに385人増えて978人となり、死亡した人も11人増えて54人になったと発表しました。死者の数は中国を除くと世界で最も多くなっています。

国営通信によりますと、感染者が確認されたのは全国31州のうち27州とほぼ全土にわたっていて、このうち首都のあるテヘラン州が最も感染者が多く、全体の3分の1以上の350人に上っています。

イラン政府は対策として、各地で多くの人が集まる金曜礼拝を行わない措置をとっているほか、ナマキ保健相も1日、国民に対して、大規模な集会などを開かず、不要な外出を控えるよう呼びかけていますが、感染拡大に歯止めがかかっていません。

イラクでは、去年10月から大規模な反政府デモが続き、混乱の責任をとって辞任したアブドルマハディ首相の後任として、先月、アラウィ元通信相が大統領から新たな首相に指名されました。

アラウィ元通信相は、デモ参加者の要求に応じる形で、既存の政治勢力のポスト争いに縛られない内閣の樹立を目指しましたが、議会の承認を得られる見通しが立たないとして、1日、組閣を断念し、指名を辞退すると明らかにしました。

これを受けて、大統領が新たな首相候補を指名することになりますが、人選は難航が予想されます。アメリカとイランの対立の舞台にもなっているイラクでは、1日の夜にも首都バグダッドアメリカ大使館などがある地区に、2発のロケット弾が撃ち込まれていて、新たな政権発足のめどが立たない中、混迷が深まっています。

パレスチナ暫定自治区の主要都市ラマラの路上で1日昼すぎ、現地で支援活動を行うNGOの日本人女性2人が、通りがかりのパレスチナ人2人から「コロナ、コロナ」としつこくからかわれました。

このため、やめてほしいとスマートフォンを取り出して相手側を撮影するふりをしたところ、1人が逆上してつかみかかり髪の毛などを引っ張られました。

この一部始終を撮影した監視カメラの映像がSNS上に拡散し、「こうした問題で人をばかにするなど、絶対にやってはいけない行為だ」などと日本人女性に同情を寄せる声が相次いで投稿されました。

パレスチナの当局は1日夜、日本人の女性につかみかかったパレスチナ人1人を暴行の疑いで逮捕し、「客人をもてなすパレスチナの伝統とモラルに反する行為だ」として、同様のからかい行為には厳しく対処する姿勢を示しました。

現地の日本大使館によりますと、新型コロナウイルスに関連して日本人がからかわれるなどの嫌がらせを受けたという被害の連絡は、これまでに10件余り寄せられているということで、大使館ではイスラエルパレスチナ双方に適切に対応するよう申し入れる方針です。

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