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13日付けの朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、キム・ジョンウン委員長の立ち会いのもと、12日、軍の射撃訓練が行われたと伝えました。

「労働新聞」は、「さまざまな大きさの大砲などが目標に向かって発射され、射撃の成績と任務の遂行にかかった時間を総合して勝敗が競われた」としていて、公開された写真には、ロケット砲やりゅう弾砲が発射される様子が写っています。

キム委員長は、「砲兵の威力は、すなわち朝鮮人民軍の威力だという考え方を胸に刻むべきだ」と述べ、砲兵の強化を指示したということです。

12日の訓練では、弾道ミサイルは発射されなかったとみられます。

キム委員長は今月に入って2度、弾道ミサイルとみられる飛しょう体の発射訓練に立ち会うなど、このところ、頻繁に軍を視察しています。

北朝鮮としては、新型コロナウイルスへの対応の一方で、軍の態勢に変わりはないことをアピールするねらいがありそうです。

韓国の複数の情報筋は、キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長が、10日以上首都ピョンヤンを離れ、東部のウォンサン(元山)付近に滞在していると明らかにしました。

北朝鮮は、今月2日にウォンサン付近から、その1週間後には、東部のハムギョン(咸鏡)南道ソンドク(宣徳)付近から短距離弾道ミサイルとみられる飛しょう体を相次いで発射しています。

いずれもキム委員長が立ち会っていたとみられており、この間、ピョンヤンには戻っていないとしています。

北朝鮮は、新型コロナウイルスの感染者は確認されていないと強調していますが、韓国の情報筋はキム委員長が新型コロナウイルスの感染を警戒してピョンヤンを離れている可能性があるとの見方を示しました。

また、13日付けの朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、キム委員長が、12日、東部の日本海側の地域を担当しているとされる軍の部隊の射撃訓練に立ち会ったと伝えました。

キム委員長は、このところ、軍の視察を繰り返しており、国内の引き締めを図るため、今後、新たな挑発に出るのではないかとの指摘も出ています。

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