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イベント業や飲食業などはコロナ不況のダメージを受けた業界として真っ先に思い浮かびますが、意外な打撃を受けているのがマスコミ業界。新型コロナの影響で、イベントなどのCMが差し替えられるなど、広告収入の大幅な減少が見込まれるテレビ局では、非正規雇用者の契約更新を急遽(きゅうきょ)白紙に戻すケースが出始めています。テレビ局に襲いかかる売上減少の原因は広告収入だけではありません。毎年、キー局や地方局では7月ごろにスポンサー企業を募り大規模なイベントを開催するのが通例となっていました。今年はそのイベント開催中止が危ぶまれています。フジテレビならば「ワンガン夏祭り」、テレビ朝日ならば「テレ朝夏祭り」、日本テレビならば「超☆汐留パラダイス!」といったように、4月ごろには夏に向けてイベント開催に向けて動き出すのが通年の動きでしたが、仮に開催できたとしても規模縮小を余儀なくされることは間違いありません。

各キー局の動きで今後訪れる最悪な事態はとても深刻なものです。フジテレビの場合、協賛金だけでも夏のイベントに数十億円程度が集まることが知られています。また、本社のあるお台場は毎年外国人観光客で賑(にぎ)わう観光スポット。アジアからの観光客の姿を見なくなった今の東京湾岸エリアの風景が続くと、多くの人が集まるイベント会場として知られるお台場はもっとも打撃を受ける場所の一つになるでしょう。

テレビ朝日もその影響を受けています。すでに『映画ドラえもん のび太の新恐竜』の延期を発表した同局。テレビ朝日の映画ドラえもんシリーズは、ファミリー層を中心に支持を集め、毎年大きな収益源となっていました。過去には、『映画ドラえもん のび太の宝島』ではシリーズ史上最高興行収入53億円という大ヒットを打ち立ています。今回の『映画ドラえもん のび太の新恐竜』にも期待が寄せられていただけに、後悔延期は売り上げの見通しが立てにくいたため、かなり痛手となります。

それは「専門性を高める」「マネジメントができる」「ファミリーと認識される」の3つに収斂(しゅうれん)されます。まず、自分の努力でできることが「専門性を高める」こと。マーケティング財務会計・プログラミング・編集などのスキルがあることに加え、社外との豊富な人脈を持つなど、組織の中で自分にしかできない仕事をアウトプットし続けることで、所属する会社へ大きく貢献できます。

次に、組織にとって最も要になるのが「マネジメントをできる」人材になること。経験や知識、コミュニケーション能力はもちろんのこと、戦略を立て、ネゴシエーションまでこなせる能力があれば、会社組織においてはマネジャーとして重宝されます。一朝一夕に身につく能力ではないですが、コロナ不況の中でも社員のモチベーションを管理できるマネジャーは会社にとって絶対にクビにできない人材。最近ではMBAなどの資格を持ってマネジャー職を経験するビジネスパーソンも目立っています。

最後が、「ファミリーと認識される」こと。これは、コロナ不況の煽りを受けていると言われるフリーランスの場合、特に重要なスキルになります。ビジネスにおいては、役職や会社などを超えた、“人脈”とは異なる“ファミリー”と言えるビジネスパーソン同士のネットワークが形成されています。ファミリーの中心人物は、連続起業家など、複数の企業の顧問を務める人物であることが大半で、そんなファミリーの“父”が、ビジネスの案件や仕事を次から次へとフリーランス人材に持ってくるのです。ファミリーの“父”は、経営者に限らず、投資家のケースも少なくありません。彼らはWeb作成ならこの人にお願いする、マーケティングはこの人にお願いするとあらかじめ常に人材を決めています。この目に見えない“ビジネスファミリー”の経済圏を認識し、自分がどのファミリーに所属しているのか自覚していることはとても重要なスキルと言えるでしょう。フリーランスとして生きてく場合、自分がいつでも切られる人材なのか? それとも、ファミリーの中で固有の価値を見いだされている人材なのか。その見極めができている人は今回のコロナ不況のダメージも最小限で済んでいます。

#家族主義

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