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WHOのテドロス事務局長は20日、スイスのジュネーブの本部で開いた定例記者会見で、中国・湖北省武漢で新たな感染者が確認されなかったことに言及し、「最も厳しい状況に置かれても事態を好転させられると、世界に希望を与えている」と述べて、対策を講じればウイルスを封じ込められるという認識を改めて示しました。

一方で新型コロナウイルスに関して、高齢者の方が重症化しやすいとしたうえで、各国からの報告で50歳未満の感染者が入院を余儀なくされるケースも相次いでいるとして、「若者が無敵だとは言えない。感染すれば何週間もの間入院することになるかもしれないし、死に至ることもある」と述べ、若者も警戒を強めるよう求めました。

またテドロス事務局長は、世界各地で相次いでいる外出を制限する措置を受けて、人々の精神的な健康にも目を配る必要があると指摘し、技術責任者のバンケルコフ氏は「ウイルスが広がらないように肉体的な距離を保つ必要はあるが、愛する人や家族とのつながりは保ち続けてほしい」として、外出できない環境下でもインターネットなどを使って社会とのつながりを保ち続けるよう訴えました。

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新型コロナウイルスについて中国の保健当局は、20日、新たに41人の感染が確認され、中国での感染者は合わせて8万1008人になったと発表しました。

新たに確認された感染者の全員が国外から中国に入国した人で、これまで中国で最も多くの感染者が出ている武漢を含む湖北省では、3日連続で新たな感染者は確認されなかったとしています。

一方、新型コロナウイルスに感染して死亡した人は湖北省で7人増え、中国での死者は合わせて3255人となりました。

ポンペイ国務長官20日ホワイトハウスで開かれた記者会見で、新型コロナウイルスの発生源がアメリカ軍だなどとする偽の情報がネット上で広まっていると不満を表しました。

そのうえで「偽情報は中国、ロシア、イランから発信されている」と強調し、国民に正しい情報を見極めるよう呼びかけました。

ポンペイオ長官はこのあと、みずからのツイッターに投稿した動画とメッセージでも、中国共産党などがこうした偽情報を流しているとして、「われわれの民主主義と自由を傷つける偽情報の発信を認めるわけにはいかない」と改めて警戒を呼びかけました。

ポンペイ国務長官は、中国外務省の報道官が先週、ツイッターに「ウイルスはアメリカ軍が中国に持ち込んだものかもしれない」と投稿したのを受けて中国側に強く抗議したほか、イランについても情報統制を敷いているためウイルスの発生源が中国であることが伝わっていないなどと批判していました。

#米中

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