大規模イベント施設などを仮設病院に 米NY州 病室不足に備え #nhk_news https://t.co/jjbA7azkvh
— NHKニュース (@nhk_news) 2020年3月24日
ニューヨーク州では23日の時点で新型コロナウイルスの感染者が前日よりも5707人増え、アメリカ全体の半数以上を占める2万875人と最も多くなっています。
州当局は今後も感染者が増えるとみていて、現在州内の病院が備えるおよそ5万3000床のベッドでは足りなくなる可能性があるとして、大学の寮の部屋や大規模なイベントを行う施設などを病室に改装することを計画しています。
このうちニューヨークのマンハッタンにあるモーターショーなどが行われる施設には23日、ベッドや聴診器などが運び込まれ、アメリカ軍の兵士たちが準備を進めていました。
施設は1週間から10日かけて改装され、およそ1000床のベッドが配置されるということです。
感染が拡大していることを受けニューヨーク州のクオモ知事は、今後、人工呼吸器などの医療用品も不足する可能性があるとの認識を示し、政府に支援を要請しました。
アメリカ 感染者が4万人超 経済活動の早期再開に懸念の声も #nhk_news https://t.co/X2t22ldqQK
— NHKニュース (@nhk_news) 2020年3月24日
トランプ大統領は23日の記者会見で、「アメリカは近くビジネスができるようになるだろう。3か月とか4か月かかると言う人もいたが、もっと早いだろう」と述べ、経済活動を早期に再開させることに意欲を示しました。
そのうえで新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めをかけるために、先週発表した15日間の指針について、来週、その期間が終わるのにあわせて内容を見直すかどうか、今後の対応を判断する考えも明らかにしました。
この指針は10人を超える集会には参加しないことやレストランやバーでの外食を避けることなどを呼びかけていて、株価の上昇を実績として強調してきたトランプ大統領としては、この1か月、株価の記録的な下落が続くなど経済が大きな打撃を受ける中、正常な経済活動を早期に回復させたい考えを示しました。
一方、会見に同席したペンス副大統領はアメリカ国内の感染者は前の日に比べて1万人以上増え、4万1000人を超えたことを明らかにしました。
専門家からは経済活動を再開すればさらなる感染の拡大につながるのではないかとして懸念の声も出ていて、トランプ大統領は難しい判断を迫られることになりそうです。
新型コロナウイルスをめぐり、アメリカのトランプ大統領は、週末も含め、連日、記者会見に出席し、長時間、質疑に応じていて、ことし秋の大統領選挙を視野に、緊急事態での指導力や存在感をアピールするねらいもあるとみられます。
トランプ大統領は23日の記者会見で、ペンス副大統領らとともにおよそ2時間にわたって多岐にわたる質問に答え続けました。この中でトランプ大統領は「私も2時間もここに立っていたいわけではないが、国民に知ってもらうことが大切だ。だから2問だけ答えて帰るのではなく、皆さんの質問に答えたいのだ」と述べました。そのうえで「透明性が高いだろう」と述べて、自賛しました。
トランプ大統領はアメリカ国内で新型コロナウイルスの感染が急速に拡大してから週末も含め、連日、記者会見に出席し、長時間、質疑に応じています。
トランプ大統領としては、ことし秋の大統領選挙を視野に緊急事態での指導力や存在感をアピールするとともに、感染拡大の影響で支持者を集めた集会が開けない中、自身の考えを有権者に伝えるねらいもあるとみられます。
また、トランプ大統領は23日の会見で「アジア系アメリカ人を守ることがとても重要だ。彼らはすばらしい人たちでウイルスの拡散は彼らのせいではない」などと述べました。
トランプ大統領が新型コロナウイルスについて「中国のウイルス」と繰り返し述べてきたことがアジア系の人たちへの差別を助長しているという批判の声を意識した発言と見られます。
この日の記者会見でトランプ大統領は新型コロナウイルスについて「ウイルス」と呼び、「中国の」という表現を使いませんでした。
新型コロナウイルスの感染が急速に拡大する中、アジア系の人たちがウイルスと結び付けられ、いやがらせや差別の被害にあうケースがアメリカだけでなく各国で増えています。
WHO「パンデミックは加速している」米で4万人超 深刻に #nhk_news https://t.co/J8vr2NpVYB
— NHKニュース (@nhk_news) 2020年3月24日
WHOのテドロス事務局長は23日の記者会見で、「世界のほぼすべての国で合わせて30万人以上の感染者が確認された。『パンデミック』は加速している」と述べ、世界的な大流行がますます広がっているという認識を示しました。
WHOによりますと、感染者は193の国と地域で合わせて33万2930人に上り、増加のペースは、10万人に達するまでが67日でしたが、10万人から20万人までが11日、20万人から30万人はわずか4日と速まっているということです。
このうちアメリカでは、感染者が4万1000人を超えて中国とイタリアに次いで3番目に多くなりました。
東部ニューヨーク州では、イベント施設を仮設病院に改装する準備が進められ、西部カリフォルニア州では、800人の医療従事者を乗せた海軍の病院船が派遣され、エスパー国防長官が、ニューヨークとシアトルに野戦病院を設置する考えを明らかにしました。
また、ハワイ州ではすべての人に対し、今月25日から来月30日まで食料品の購入など必要最低限の場合を除いて外出を控えるよう求める命令を出しました。
日本から観光で訪れている人たちは原則滞在するホテルなどでの待機を求められ、自由な観光は制限されます。
このほかヨーロッパでも、イギリスやイタリアも外出規制を一層厳しくするなど深刻な状況が続いています。
【NYで移民労働者ら解雇の嵐】
— 産経ニュース (@Sankei_news) 2020年3月24日
飲食業やサービス業を中心にレイオフ(一時帰休)や解雇の嵐が吹き荒れ、州の外出制限などを受けて店は軒並み廃業状態に。新型コロナが低所得者層の生活に深刻な影を落しています。https://t.co/TKmGmETfP5