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インチョン空港には、四方が壁で閉ざされていないブースが屋外に設けられ、感染者が急速に増えているヨーロッパやアメリカから到着した人たちを中心に、新型コロナウイルスに感染していないかどうか検査しています。

「開放型」と呼ばれるこの検査場は、風通しがよく、消毒や換気にかかる時間が短くて済むため、1時間に12人程度の検査を行うことができ、屋内の一般の検査場より効率的に作業が進められるということです。

韓国政府は、2つのターミナルに設けられた16のブースに80人以上のスタッフを配置し、1日に最大で2000人程度の検査が可能だと説明しています。

韓国大統領府によりますと、ムン・ジェイン文在寅)大統領は、昨夜行われたG20=主要20か国の首脳によるテレビ会議で、まだ安心できないものの、多くの検査を行うなどして国内の状況は安定しつつあると説明したうえで、「韓国の経験と対応モデルを国際社会とも共有していきたい」と述べ、各国との協力を呼びかけたということです。

韓国の世論調査機関「韓国ギャラップ」は、26日までの3日間、1000人を対象に行った世論調査の結果を、27日に発表しました。

それによりますと、ムン・ジェイン大統領を「支持する」と答えた人は、先週より6ポイント上がって、1年4か月ぶりに55%を回復しました。一方、「支持しない」と答えた人は、3ポイント下がって39%でした。

ムン大統領を支持する理由としては、56%が新型コロナウイルスへの対応を挙げています。新型コロナウイルスをめぐって、韓国政府がこれまでに約38万件の検査を行うなど対策を進める中、多い日で1000人近くに上っていた新たな感染者は、26日は91人となり、感染拡大のペースが落ちてきています。

今回の調査結果は、ムン政権の対策を評価する声が高まっていることを反映したもので、今後、感染者が急増しなければ、来月15日の総選挙に向け、与党側に追い風となるのではないかという見方も出ています。

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