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武漢市の対策本部は17日、市内の医療機関や葬儀施設などの記録を調べ直した結果、新型コロナウイルスの感染による死亡者は、これまでの発表から1290人増えて3869人だったと発表し、中国の保健当局も全土で死亡者の数を4632人と訂正しました。

これに関してアメリカなどから透明性を疑う声も上がる中、WHOの技術責任者のバンケルコフ氏は17日の記者会見で「当時武漢の医療態勢はひっ迫し、自宅で亡くなる患者もいた。医療スタッフは患者の治療を優先し、死者数はすぐに報告されなかった」と述べ、自宅で亡くなった人を直ちに把握できなかったことなどが理由に挙げられるという見解を示しました。

そのうえで「多くの国が同じように過去の記録をさかのぼって感染者数や死者数が正しく報告できているか確認しなければならなくなるだろう」と述べ、統計の訂正は各国でも起こりうるという見方を示しました。

アメリカのトランプ大統領は17日、ツイッター「中国は『見えない敵』による死者の数が倍になったと発表した。実際にはその数字よりもはるかに多く、アメリカよりはるかに多い」と投稿しました。

中国では湖北省武漢市の当局が17日、死者の数を、2500人余りから3869人へと訂正しています。

トランプ大統領はこれまでも、中国での新型コロナウイルスによる死者数は中国当局の発表より多いという見方を示していて、みずからの主張が裏付けられたとアピールしたものとみられます。

#メルケル

香港で中国共産党に批判的な本を扱っていた書店で店長を務めていた林栄基さんは5年前、店の経営者らとともに中国当局によって一時拘束されました。

林さんはその後、拘束を解かれ、香港で暮らしていましたが、香港政府が容疑者の身柄を中国にも引き渡せるようにする条例の改正案を提出したことなどを受けて、中国の影響力が強まる香港では書店は再開できないとして、去年4月から民進党蔡英文政権のもと、中国と距離を置く台湾に拠点を移していました。

そして去年9月、香港で一連の抗議デモに対する取り締まりが続く中、再び書店を開くためインターネットで運営資金を募ったところ、目標を大幅に超える日本円で2000万円以上が集まり、今月25日に台北中心部に書店を開くことになりました。

林さんは「中国から圧力を受けた書店なので再開できることはとても意義がある。いろんなところから本が好きな人に来てもらい、交流していきたい」と話していました。

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