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南アフリカのラマポーザ大統領は23日夜、国民向けに演説し、全土での厳しい外出制限、いわゆるロックダウンに関して、「感染拡大を抑えるうえで最も効果的だ」とする一方、「企業が雇用を維持し、国民が食べていくためにはいつまでも続けることはできない」と述べ、経済活動の再開に向けて来月1日から制限を段階的に緩和すると発表しました。

具体的には外貨の獲得や雇用の創出に欠かせない鉱山や一部の製造業の再開を認めるとみられています。

ただ政府は感染が今後も拡大するとみていて、再開にあたっては人と人の距離をとる対策やマスクの着用の徹底などを求めています。

感染の拡大が収まっていないにもかかわらず制限の緩和に乗り出す背景には、貧困層を中心に収入が途絶え、食料不足に直面する人が増えているほか、略奪や暴動が相次ぎ治安も悪化していることがあり、激しい貧富の格差のもとで感染防止対策を徹底することの難しさが浮き彫りになっています。

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