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北朝鮮キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長について、アメリカのメディアが重篤になっているという情報があると報じた一方、韓国では、北朝鮮東部のウォンサン(元山)に滞在しているという見方が出るなど、健康状態に関心が集まっています。

アメリカの研究グループ「38ノース」は29日、ウォンサンにあるキム委員長の別荘だとする施設周辺を29日に撮影した衛星写真の分析結果を公表しました。

それによりますと、別荘の近くにある鉄道の駅に、今月21日と23日に続いて29日も、キム委員長の特別列車とみられる車両が停車しているのが確認されたということです。

38ノースは、列車の存在だけではキム委員長が周辺に滞在しているという証拠にはならないとしながらも、ウォンサンに滞在しているという一部の見方を補強するものだとしています。

分析を行ったジェニー・タウン氏はNHKの取材に対し、「列車は同じ場所に停車し、移動していないようだ。キム委員長がウォンサンに滞在しているとすれば、現地には特別な医療機関がないため、重篤な状態ではないのではないか」と述べました。

北朝鮮は30日、国営のウェブサイトに記事を掲載し、先週、アメリカ軍と韓国軍が行った空軍の合同訓練を非難しました。

記事は「明らかにわが国を狙った先制攻撃の訓練で、少しも見過ごせない。われわれを侵略しようという野望は全く変わっていない」と主張したうえで新型コロナウイルスの感染者が南でも増えている中でも、戦争が好きな者たちは火遊びに走り回っている」と非難しました。

一方、国営メディアは30日も、これまでのところキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長の活動を伝える新たな写真や映像は報じていません。

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