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国連は南米の先住民族の間で新型コロナウイルスの感染が拡大しているとして、現地の政府と協力して対策の強化を図っていると発表しました。

これは6日、記者会見を開いた国連のデュジャリック報道官が明らかにしたものです。

このうち、ブラジルではアマゾン川流域などで暮らす先住民族に感染が広がっていて、これまでに139人が感染し、8人が亡くなったことが公式に確認されたとしています。

このため国連では現地の政府や医療機関などと連携して先住民族の間で発熱やせきなどの症状がないかどうか観察する態勢を強化したり、医療スタッフに感染対策の研修をしたりしているということです。

また、ブラジルと同様に先住民族が数多く暮らすエクアドルでは、飲み水の塩素消毒や医療施設の消毒の徹底のほか、先住民族の言語を用いて感染予防を呼びかけるラジオ放送の支援などを行っているということです。

国連では新型コロナウイルスの感染に対してもっともぜい弱な人々として難民、障害者、高齢者に加え先住民族を挙げていて、各国の政府に対応を呼びかけるとともに、国連の地域事務所や関連機関を通じて支援に乗り出しています。

南米ベネズエラの海岸で今月3日、反政府武装集団が上陸を試みて治安部隊に撃退された事件で、反米左翼マドゥロ大統領は6日、米国人2人を含む17人を拘束したと明らかにした。国営テレビが報じた映像で、拘束された元米海兵隊員の男(34)「空港を制圧してマドゥロ氏を航空機で米国に連れ出す計画だった」と語った。

 男はトランプ米大統領が作戦の命令を出したと証言。真偽は不明だが、マドゥロ政権側は米政府が背後で画策していたと批判を強めている。

 一方、ポンペオ米国務長官は6日の記者会見で「この作戦に対する米政府の直接の関与はない」と否定した。

マドゥーロ大統領は、今月3日から4日にかけて武装集団が隣国のコロンビアから首都カラカス近郊の海岸に不法に上陸しようとしたため治安部隊と銃撃戦となり、合わせて17人を拘束したと、6日発表しました。

このうち2人はアメリカの元軍人だとし、ベネズエラの国営テレビは、2人がフロリダ州に本拠地を置く軍事コンサルタント会社に所属し、トランプ大統領の命令によりマドゥーロ大統領を拉致してアメリカに連れ出す計画だったと証言する様子を伝えました。

地元の新聞は、2人の軍事コンサルタント会社は、アメリカの支援を受ける野党指導者のグアイド国会議長とベネズエラで軍事行動を行う契約を結んでいたと報じています。

これに対してアメリカのポンペイ国務長官は6日の会見でアメリカ政府は直接関与していない」と述べたうえで「もしマドゥーロ政権がアメリカ人を拘束するなら帰国させるためあらゆる手段を用いる」と強調しました。

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