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日銀は、金融緩和の一環でETFの購入を続けていますが、ことし3月には買い入れ額を倍増しました。

その結果、3月末の保有額は半年前に比べて、時価に換算して2兆3000億円余り増えて31兆2203億円となり、過去最高を更新しました。

これによって、東証1部に上場する株式の時価総額の5%余りを日銀が保有することになりました。

ただ、3月に株価の記録的な急落に見舞われたため、保有しているETFの評価益、いわゆる「含み益」は、これまでで最も多かった2018年9月末の7兆円余りから、一気に3081億円に減りました。

一方、金融緩和で国債の買い入れが増えたため、日銀の総資産は日本のGDP=国内総生産を上回る604兆円に膨らみ、過去最高を更新しました。

日銀にとっては、大量の国債の価格が変動するリスクにもさらされることになり、健全性をどう維持していくかが課題になります。