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イランが、2年近く拘束していたアメリカの元軍人を解放し、帰国を認めたことがわかりました。

一方、アメリカもこれに先立って、拘束していたイラン人の科学者を釈放しましたが、これによって、激しく対立する両国の緊張の緩和につながるかは不透明です。

アメリカのトランプ大統領は4日、イランで2年近く拘束されていたアメリカ海軍の退役軍人、マイケル・ホワイト氏が帰国の途についたと、ツイッターに投稿しました。

ホワイト氏は、イラン滞在中の2018年に拘束され、裁判所から禁錮13年を言い渡され、服役していましたが、ことし3月、治療の目的でイランにあるスイス大使館に移され、アメリカ政府は帰国を認めるようイラン側に求めていました。

一方、イランのメディアは、アメリカで貿易に関係する情報を盗んだとして拘束された、イラン人の科学者が釈放され、今月3日にイランに帰国したと伝えていました。

アメリカとイランの双方が、ほぼ同じタイミングで互いに相手側の国民の拘束を解いた形ですが、両国政府とも背景については明らかにしていません。

トランプ大統領は、スイスに到着したホワイト氏と電話で話したあと、ツイッター「ありがとう、イラン。これが示しているのは、取り引きができるということだ」と投稿し、イランとの対話に改めて意欲を示しました。

ただ、アメリカは依然としてイランに厳しい制裁を科して圧力を強めており、これによって激しく対立する両国の緊張の緩和につながるかは不透明です。

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