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アメリカ東部ニュージャージー州にあるプリンストン大学は名門校グループ、「アイビーリーグ」の1つで、1900年代に学長を務めたウィルソン大統領の名前を冠した国際関係の学部は世界的に知られています。

プリンストン大学は26日、ウイルソン大統領について「連邦政府の公務員から黒人を排除した彼の人種差別的な政策は当時の基準に照らしても深刻なものだった」として学部に冠した大統領の名前を取り除くと発表しました。

またニュージャージー州にある世論動向の調査で有名なマンモス大学も、先週、「功罪に議論のある大統領であり誰もを受け入れる包括的な場所にするための障害を取り除く」として大学の施設につけていた大統領の名前を、別の名称に変更する決定をしています。

ウィルソン大統領は、第1次世界大戦のあと、国際連盟の創設に尽力してノーベル平和賞を受賞するなど当時の国際秩序の形成に主導的な役割を果たしたとの評価がある一方、国内政策では人種差別的だったとの批判がこれまで出ていました。

アメリカでは人種差別の撲滅を求める抗議活動が続く中、歴史上の人物を批判したり、功績をたたえる像を引き倒したりする動きが各地で広がっています。

アメリカでは、黒人男性が白人の警察官に押さえつけられて死亡した事件をきっかけに、人種差別への抗議として、奴隷制度を支持していた歴史的な人物の銅像を倒す動きが相次いでいて、今月22日にはホワイトハウス近くの広場にある第7代のアンドリュー・ジャクソン大統領の銅像をデモ隊の一部が引き倒そうとする騒動が起きました。

これについてアメリカ司法省は27日、ジャクソン大統領の銅像を倒そうとした者のうち、20代から40代の4人の男を特定し、連邦財産の破壊の疑いで訴追したと発表しました。

銅像の破壊をめぐっては、トランプ大統領が前日、破壊に関わった者をできるだけ多数訴追したうえで、最長で禁錮10年を科すなどとする大統領令に署名したばかりでした。

司法省は声明で「平和的な抗議活動を行う市民の権利は守られなければならないが、それに乗じた破壊行為は許されない」として、破壊行為に関与する者を訴追する厳しい姿勢を示していて、銅像を倒す動きが収まるのか注目されます。

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