ボルトン氏回顧録 トランプ政権閣僚らが否定 民主党は攻勢 #nhk_news https://t.co/exqqetNsue
— NHKニュース (@nhk_news) 2020年6月23日
トランプ大統領の元側近、ボルトン前補佐官は23日、回顧録を出版し、トランプ大統領が弾劾裁判の対象になった、いわゆるウクライナ疑惑について「トランプ大統領がウクライナへの支援の見返りに、バイデン前副大統領に関する調査を要求した」として、疑惑は事実だという認識を示しました。
また、トランプ大統領がトルコのエルドアン大統領に依頼され、トルコの国営銀行に対する捜査に不当に介入しようとした疑いを指摘したり、みずからの再選に重要な中国との貿易交渉を重視し、中国の安全保障上の課題や人権問題を軽視してきたと批判したりして、国益よりみずからの利益を優先させたと主張しています。
これに対して、ポンペイオ国務長官は23日、ラジオ局のインタビューで「自分も同じ部屋にいたが、ボルトン氏の主張は事実と異なる」と述べ、こうした主張を否定しました。
そのうえで、本の内容には機密情報が含まれているはずだとして、司法省がボルトン氏の刑事責任を問うべきか検討していると説明しました。
一方、野党・民主党のバイデン前副大統領の陣営は、新たな選挙広告ビデオを公表し、トランプ大統領が中国との貿易交渉に失敗し、国内産業が大きな打撃を受けたと批判しています。
バイデン氏はトランプ大統領の陣営から、中国寄りで弱腰だと批判されていますが、ボルトン氏の回顧録を受けて攻勢を強める構えです。
バイデン氏の陣営がトランプ大統領の中国政策を批判する選挙広告ビデオを公表したのに対して、トランプ大統領の陣営はちょうど5年前の23日、当時副大統領だったバイデン氏が「中国の台頭を見たい」と発言した際の動画をツイッターなどに掲載しました。
トランプ大統領の陣営は「バイデン氏が中国を脅威として認識してこなかった」と述べ、中国に対して弱腰だと強調していて、秋の大統領選挙に向け、両陣営の間で中国政策をめぐる非難の応酬が続いています。
バイデン氏 オバマ前大統領と初のウェブ集会 支持訴える #nhk_news https://t.co/aOhZYzxEAW
— NHKニュース (@nhk_news) 2020年6月24日
オバマ前大統領とバイデン前副大統領は23日、インターネット上で開いた政治資金集めの集会に出席しました。
この中でバイデン氏は、オバマ氏が初めて当選した2008年の大統領選挙を振り返り、「もう一度、皆さんの支援と熱気が必要だ」と支持者に呼びかけました。
続いて画面に登場したオバマ氏は「親愛なる友人、ジョー・バイデン以上にこの国を癒やし、立て直せると信頼できる人物はいない」と述べました。
そのうえで「われわれに勢いがあるからといって、それが勝利を保証するわけでも本当の『チェンジ』をもたらすわけでもない」と述べ、支持を確実に広げて政権交代を実現しようと訴えました。
オバマ氏はことし4月、バイデン氏への支持を表明していましたが、秋の大統領選挙に向けて、そろって集会に参加したのはこれが初めてです。
バイデン陣営によりますと、この集会だけで17万5000人から合わせて760万ドル、日本円で8億円余りの献金が集まったということで、オバマ氏の人気の根強さがうかがえます。
バイデン氏は新型コロナウイルスの感染拡大や人種差別への抗議デモをめぐるトランプ大統領の対応を厳しく批判していて、オバマ氏の支持を追い風に攻勢を強めています。
#黒服
#米大統領選
トランプ大統領「記念碑破壊すれば逮捕」 #nhk_news https://t.co/NYa8yx0FWs
— NHKニュース (@nhk_news) 2020年6月23日
アメリカでは黒人の男性が警察官に押さえつけられて死亡した事件をきっかけに、人種差別への抗議デモが続いていますが、これに伴って奴隷制度を支持した人物の銅像や記念碑を取り除く動きが各地で相次いでいます。
こうした中、トランプ大統領は23日、ツイッターに「記念碑や銅像を破壊した者を逮捕し、最長で10年の禁錮刑に科せられるよう指示した」などと投稿し、厳しく臨む姿勢を示しました。
その後、ホワイトハウスで記者団に対し、この問題に対応するため、近く大統領令に署名する考えを明らかにしました。
首都ワシントンでは前日の22日、ホワイトハウス近くの広場にある第7代のアンドリュー・ジャクソン大統領の銅像を一部のデモ隊が引き倒そうとする騒ぎも起きています。
ジャクソン大統領は庶民から人気が高かったと言われ、トランプ大統領は就任後、ゆかりの地を訪れたり執務室に肖像画を掲げたりするなど、敬意を示していることで知られています。
一方で、ジャクソン大統領に対しては、黒人を奴隷にしていた農場主だったとして、批判的な評価もあります。
トランプ大統領「首都ワシントンに自治区」なら厳正対処 #nhk_news https://t.co/xO2OQhZ29T
— NHKニュース (@nhk_news) 2020年6月24日
アメリカでは、黒人男性の死亡事件をきっかけに抗議デモが続いていて、首都ワシントンでは22日、デモ隊の一部が、農場主として黒人を奴隷にしていたという批判的な評価もある、第7代ジャクソン大統領の銅像を引き倒そうとする騒ぎが起きました。
また、西海岸のシアトルでは、デモ隊が市街地の一部にバリケードを張って座り込み、「自治区」を設置したと主張しています。
こうした中、トランプ大統領は、23日、ツイッターに「首都ワシントンに自治区を作るのは許さない。その場合は、強大な力に直面するだろう」と投稿し、厳正に対処する考えを改めて強調しました。
一方、ツイッター社は、この投稿について、「攻撃的な行為についてのルールに違反している」として警告するラベルを付け、「表示」と書かれた部分をクリックしないと閲覧できないようにしました。
トランプ大統領は、大統領選挙に向けて「法と秩序」の重要性を訴える戦略をとっていて、厳しい姿勢を示すことで保守層などからの支持を固めるねらいがあると見られています。
米コロナ対策専門家「感染者急増 今後数週間の対応が重要」 #nhk_news https://t.co/lT6EBRYNEW
— NHKニュース (@nhk_news) 2020年6月24日
トランプ政権で新型コロナウイルスの感染対策に携わるファウチ博士は23日、議会下院の委員会に出席し、感染対策の現状について証言を行いました。
この中でファウチ氏は、フロリダ州やテキサス州、それにアリゾナ州など一部の地域で「憂慮すべき感染者の急増が見られる」と指摘しました。
そのうえで、全米の1日の感染者数が再び増加に転じていることを挙げて「今後、数週間の対応が重要だ」と述べ、感染者の隔離や感染ルートの追跡などのため検査を徹底するよう強調しました。
また、ファウチ氏は、トランプ大統領が20日の集会で、感染者数を減らすために検査を減らすよう指示したと述べ物議を醸していることについて聞かれ、「そのような指示は受けていない」と述べたうえで、検査を増やしていく考えを明らかにしました。
アメリカでは、すべての州で経済活動が再開されていますが、この週末にテキサス州やフロリダ州など12の州で1日当たりの感染者の数が最多を記録しています。
全米での1日の感染者数も3万人を超えていて、早すぎる経済活動の再開が感染者の増加につながっていると指摘する声も出ています。