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イランの精鋭部隊、革命防衛隊のソレイマニ司令官はことし1月、隣国イラクの首都バグダッドで、アメリカ軍の攻撃を受けて殺害されました。

国営メディアによりますと、イランの司法当局は29日、ソレイマニ氏の殺害の指示や実行に関わったとして殺人などの疑いでアメリカの政府高官や軍人など36人の逮捕状を取ったと発表しました。

この中にはトランプ大統領が含まれ、「リストの最上位のトランプ大統領に対する追及は、彼が任期を終えたあとも続く」としています。トランプ大統領以外の人物の名前は明らかにされていません。

またこれに合わせてICPO国際刑事警察機構に対し、この36人の国際手配を求めたとしています。

ソレイマニ氏の殺害をめぐっては、その直後にイランが報復としてイラクにあるアメリカ軍の拠点を弾道ミサイルで攻撃して、一時、軍事的な緊張が高まり、現在も対立が続いています。

イランとしては、保守派の国民を中心に英雄視されてきたソレイマニ氏の殺害に対して、アメリカの責任を徹底的に追及する構えを示すとともに、国際社会に殺害は不当だったと訴えるねらいがあるものとみられます。

ICPO国際刑事警察機構は29日、NHKの取材に対し、政治的、軍事的、宗教的な性格を持ついかなる干渉、または活動もしてはならないというICPOの憲章を指摘したうえで、イランから国際手配の要求があったとしても「憲章や規則に基づき、そうした性質の要求は検討しない」と述べ、応じない考えを示しています。

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